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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

20. 脱出戦艦「やまと」型試案 図説

 17章、19章で取り上げた地球脱出用船として計画された2つの計画案について説明します。



試作番号「SBA-140」 大山造船技官が最初に提示した設計案。

ガミラスに劣る光速兵器を防御兵器として攻撃兵器はただ1つガミラスに通じる「反物性ミサイル」に絞った案。
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有重力下での着陸を前提としているので船体下面の強度を増す必要があるので、逆に下面をメインの装甲と
して他の面の装甲を減らしている。

戦闘時はこの装甲面(つまり下面)を敵に向ける事になるが、攻撃兵器は誘導ミサイルなので問題なく攻撃
出来る。

下面の装甲縁には左右で12基の3連双レーザー砲塔があり、敵の攻撃ミサイルに直接対抗する事が出来る。

但し、この設計は機関が純地球タイプなので出力がガミラスに大きく劣り、巡航用の機関の他に緊急用の
ブースターまで装備する必要があった。

また、主兵装の「反物性ミサイル」は量が積めず、艦内で生産するとしても戦闘時には大きく不足する恐れが
あり、問題となった。



試作番号「SBA-141」 ガミラス艦のエンジンを捕獲、調査、解析の結果、ワープは出来ないものの、飛躍的な
出力増大出来る見込みがたったため、主兵装を「反物性ミサイル」からフェーザー砲へ変更した試案。
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この案は撃破されたガミラス艦から回収された準波動エンジンを解析、理解出来た部分から設計された新型
エンジンを装備する事を前提とした設計である。

ワープは出来ないものの、今までの地球艦とは比較にならない高出力が実現出来る見込みがたったため、
主武装をこの時、地球で製造出来る最大口径のフェーザー砲(18インチ)を3連双2段の砲塔2基に収め、
両舷に別けて装備し、艦低部の主装甲越しに12門の18インチ・フェーザー砲を前後左右死角なしに発砲
出来る設計となった。

片舷、3連双2段に別れた砲塔は通常は一体となって旋回するが、多方向の敵に対処する時は1段づつ別れて
旋回する事が可能である。

更にミサイル艦案の時と異なり、艦首に発射部口径、2mの超大型荷電粒子砲を装備している。

この兵器は発射口にロート状のビーム誘導部を持ち、広範囲の空間を大出力ビームで走査する事が出来る。

これにより単に1隻の敵艦のみならず、前方に群れている敵艦隊を一瞬で葬る事を考えての装備だ。

これもエンジン出力が大幅にアップしたからこそ持てた兵器である。

ただ、この案も今の地球の技術ではフェーザー砲の寿命に問題があり、数ヶ月ならともかく、何年、何百年と
航行しなければならない「やまと」型には不的確な設計だと大山造船技官は判断、改良を命じた。

また。決戦兵器の超大型荷電粒子砲も当初は威力を発揮出来るかもしれないが、航行が長期に渡ると
ガミラス側も対策を講じる可能性は否定出来ず、その装備に一抹の不安がある。
(荷電粒子は磁力で簡単に曲げられるので磁力バリアーの様な装備を持って来られると無力になる。)

なお、両案とも地球艦では初めて艦載機の運用をする事を考えた設計になっている。

これにより少しでも劣勢な勢力で宇宙空間を戦闘しながら航行する不利を補い、また、惑星の初期探査に
探査艇を運用して無駄な着陸をしないで済む様に配慮している。



しかし、ガミラスが持っているワープの秘密を入手出来ない限り、これらの案も根本的解決にはならないのは
残念ながら明らかだった。
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by YAMATOSS992 | 2012-06-03 21:00 | 本文 | Comments(0)