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宇宙戦艦ヤマト前史

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宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

28. とりあえず・・・の後書き

2012、7、3、加筆

前回で私が計画した「宇宙戦艦『ヤマト』前史」は一応、終了しました。

読んで下さった方はあまり多くなかった様ですが、私が長年、「ヤマト」第1シリーズに抱いていた想いのたけは
伝える事がほぼ出来たものと自負しております。

現在、宇宙戦艦「ヤマト」2199が発表され、素晴らしい展開が期待されますが、私はこの「前史」のベースは
あくまで1974年に発表された第1シリーズをリスペクトしております。(1部、2199も入っていますが・・・。)

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拘った点は次の8つです。

1, 地球防衛軍は決して弱くはなかった事。(ガミラスの侵略開始から9年も持ち堪えていました。)

2, 地球防衛軍には沖田提督の他にも英雄は存在した事。 
   (末期なら、ともかく、初期にも勇者が居なければ9年も持ち堪えられません。)

3. 最初から遊星爆弾の攻撃があったとは考え難い事。(太陽系内だけでも軍事行動が出来る能力が
   あったなら、最初の攻撃は別にしても、その後の攻撃は迎撃出来たはずです。)

 したがって、ガミラスはその迎撃手段を奪う攻撃を主体に作戦を進めるものと判断して物語を構築しました。

4,太陽系派遣軍の総司令官が(過去の)シュルツでは小物過ぎて沖田と釣り合いが取れないので沖田と
  同レベルの好敵手を配しました。

  (レッチェンス大将、シュルツやガンツと違って、純粋のガミラス人、ドメルの師匠であり、デスラーの
   教育係を勤めた逸材。

  彼は木星の地球プラント群を巡っての攻防で沖田に破れ、戦死します。 

  また、多数の艦艇を失ってガミラスは戦術的には地球に敗北します。 

  しかし、木星の地球プラント群はガミラスによって徹底的に破壊され、戦略的にはガミラスが勝ちます。)

5,ヤマト2199の第1話で戦艦「きりしま」は全砲門をガミラス艦隊に指向しますが、ヤマト第1シリーズでは
 沖田監(「英雄」?)は第1砲塔だけをガミラス艦に向けます。

  第1シリーズを見ていた当時は「何故、他の砲塔を使わないんだろう。 製作者側が艦隊戦を
  知らないんだな~っ」と思って見ていましたが、主な行動範囲が木星圏位までしかない人類にとって
  冥王星は余りにも遠い存在なのに気付きました。

  そこで私は本文にも書きましたが、最後の地球艦隊は武装を最低限まで降ろして軽量化に努め、
  代わりに、大量の推進剤を飲み込んでやっと、冥王星へ辿り付けた事にしました。

6,ガミラス艦が冥王星会戦の時だけ異様に強い事。

 (地球は地球脱出のため「箱舟」計画を実施していましたが、その船の装備として新しい武器、
  「ショック・カノン」を開発していました。

 ガミラスはこの武器を恐れて対抗策を抗じます。 その結果、地球艦隊は大敗北を喫します。

 (内容は本文を参照して下さい。24話、27話 )

 また、ガミラス戦艦は駆逐型デストロイヤーという訳の判らない名前が付けられていますが、地球にはない
 量産型の重防御駆逐艦という艦種だという事にしました。

 そしてヤマト2199ではこの艦種は重巡だという事になっていますが、私は本来の「ヤマト」の設定を重視
 して、巡洋型クルーザーを重巡だと言う事にしました。
 
 これはj「ヤマト」では巡洋型クルーザーは駆逐型デストロイヤーより砲塔が少ない代わりにより大口径の
 フェーザーを積んでいる設定になっていたからです。

 そしてガミラスの軽巡は駆逐型デストロイヤーと同じ砲塔を数少なく積んでいるもの(ヤマト2199版)と
 しました。

 装甲は厚さは同じですが、重巡の方が覆っている面積が多い事にしました。

 軽巡は艦橋と機関の部分のみを覆っています。(このため、土星宙域の通商破壊戦でシャルンホルストの
 11インチレーザー砲でも撃沈可能でした。)

 また「ヤマト」では「シュルツ艦」として登場する大型戦艦ですが、「2199」では「ガイデロール級航宙戦艦と
 してデストリア級航宙重巡航艦よりも上のクラスに位置づけられているのにその武装はデストリア級重巡
 以下というのは納得いきません。(これではド級戦艦にもならず、準ド級戦艦です。)

 このため、あえて私は「シュルツ艦」は「大型指揮戦艦」だと位置づけ、その備砲も駆逐型デストロイヤー
 より、大口径の3連双砲塔を3基、副砲として駆逐型デストロイヤーと同じ砲塔を持つ事にしました。
 (こうでないと超ド級戦艦として「ヤマト」の好敵手になれないからです。)
 
7,イスカンダルから送られた波動エンジンは設計図だけが送られてきた表現になっていますが、これだけ
  大規模な装置になると数枚の設計図だけでは済まず、基礎理論も必要です。

  また、それらを地球側が理解出来る基礎知識がある必要があります。

  9年間の戦っていれば多少なりとも敵に関する情報や、捕獲兵器がある事も考えられます。

  更には地球の命運を担うかもしれないワープ理論をぶっつけ本番でやるとはとても思えません。
  (まともな科学者なら必ず、小規模でも実証実験を行うものです。)

8,登場する地球軍艦艇は過去に実際に存在していたものと同じ命名法に従う事にしました。

 ヤマト2199では「沖田艦」=「英雄」は日本の艦艇命名法に従っておらず、戦艦「きりしま」とした、と
 ありますが、詳しく拘れば「きりしま」=「霧島」は日本初の超弩級巡洋戦艦、「金剛」型の一隻であり、
 戦艦ではありません。

 (巡洋戦艦=Battle・Cruiser=戦闘・巡洋艦、つまり、戦艦の攻撃力を備えた巡洋艦です。
 したがって、日本式の命名法に従えば”山の名前”が使われているのです。 戦艦なら、扶桑、山城、伊勢、
 日向、長門、陸奥、等”旧国”名が相応しい名前であったと考えられます。 

 『河内』なんてマニアックで良かったかも?)

 このため私は沖田艦の名前は敢えて「英雄」とし、戦隊を組む同型艦「栄光」を設定しました。

 同じ理由で私のヤマト前史には「むらさめ」型巡航艦は登場してきません。

 (「むらさめ」は天候気象名であり、本来、駆逐艦の名前です。 

 20、3センチ(8インチ)砲を装備している重巡なら”山”名。

  15.5センチ(6インチ)砲を装備している軽巡なら”河川”名が相応しいと思います。)

  外国艦はめんどくさいので実際に存在していた戦艦や巡洋艦、駆逐艦の名前をそのまま流用しています。

(通商破壊艦「シャルンホルスト」級だけは例外。この級の実艦は大砲こそ小さいものの、立派な戦艦です。)

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くだらん拘りかもしれませんが、飛行機、艦船、AFVと広く浅くかじっている身としては少ない知識を
総動員してこの物語を書き上げました。

読んでやって下さい。

また、前史の本文は一応終わりますが、加筆が必要と感じたら随時加筆しますので宜しくお願いします。

また、野田大元帥の名言「SFは絵だね~っ」と言う言葉がありますが、私もそう考えますので、随時イラストを
追加して行く予定です。

そちらも見てやって下さい。

また、ヤマト2199を見ていて気になった点など番外編的に発表したいと思いますのでそちらもよろしく!

それではまだまだ終わらない宇宙戦艦「ヤマト」前史、気に入った方は読んでやって下さい。
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by YAMATOSS992 | 2012-06-27 21:00 | あいさつ | Comments(13)
Commented by 右肩 at 2013-08-03 18:13 x
初めまして。

先週、このブログを見つけて、時間の隙を見てはスマホから拝見
させて頂きました。
文庫として出版されても良い位、素晴らしい内容に引き込まれて
最初からここまで読んでしまいました。
YAMATOSS992さんの知識の深さと、考えられた設定や物語は
とても素晴らしかったです。今後も最新記事へ向けて読んで行き
たいと思います。

まずは、一言御礼まで。。。
Commented by yamatoSS992 at 2013-08-04 06:51 x
過分なお褒めの言葉、有難く頂戴いたします。

考察の方には御一人コメントを頂きましたが、本文の方、
しかも私が本来意図したヤマト発進前の物語を読んで頂けたのを
はっきり表明して下さったのはあなたが初めてです。

 今現在は地球とガミラスその戦術と戦略の違いについて考察を
重ねているところですが、間も無く終わりますのでまた、物語を綴る
つもりですのでお楽しみに、重ねて「右肩」さんコメント有難うございました、
Commented by モー太郎 at 2013-08-24 09:59 x
「宇宙戦艦『ヤマト』前史」 前文読ませて頂きました。
1974年第1シリーズをリアルタイムで見ていた者の1人ですが、
設定的にアバウトだったものを見事に補完する創作に仕上がっていますね。
実に楽しかったです。
例の原作者騒動もありましたが、決してミリタリー知識が十分でない故西崎氏の創作でもありますので、アバウトなのは仕方がないと思っておりました。
その後のシリーズも同じで、第1シリーズ焼き直し、原点回帰のテレビシリーズ「ヤマトⅢ」も、後半は適当で性急なものでした。
あれはどう考えても1クールは少なすぎました。
ヤマトシリーズは、当初は人気も無く、「猿の軍団」(笑)に視聴率で負ける有り様からスタートし、映画でプチブレイク。
しかしテレビシリーズでは、結局1度も成功したとは言えないカリスマアニメです。
2199では、波動防壁が登場し、YAMATOSS992さんの創作、エネルギー転換装甲があながち妄想では無いという感じですよね。
実に楽しい、お話ありがとうございました。
Commented by モー太郎 at 2013-08-24 10:00 x
パンチミスです。
「宇宙戦艦『ヤマト』前史」 前文読ませて頂きました。
         ↓↓↓
「宇宙戦艦『ヤマト』前史」 全文読ませて頂きました。

失礼しましたm(_ _)m
Commented by yamatoSS992 at 2013-08-24 17:59 x
今は2199挿話の連作に浸っていますが、本来の目的であるヤマト
登場前の地球防衛軍の奮闘に目を通して頂き感謝の念にたえません。

ただ、恥ずかしながら、エネルギー転換装甲は私の創造では有りません。

これは超時空要塞「マクロス」の後設定本VF-1ヴァルキリーからのパクリです。

VF-1Aヴァルキリーは航空機で有りながら地上兵器(バトロイド)で
あるという、軽量化と重防御(大質量が必要)の両立が求められて
いました。

そこで後設定としてゼントラーディ軍の兵器を分析した結果、
その厚みに見合わない装甲強度と、破壊した敵兵器の装甲の
強度がその兵器が生きて戦闘していた時とまるで違う事から発見された
オーバー・テクノロジーがエネルギー転換装甲だったのです。

この後設定が着いたおかげでVF-1Aヴァルキリーは航空機と地上兵器を
兼ねる矛盾を見事に克服しました。

そのSF的発想に敬意を持って流用させて頂きました。
Commented by モー太郎 at 2013-08-24 21:34 x
YAMATOSS992さん レスありがとうございます。

マクロス、ヴァルキリーからの流用ですか!!
マクロス 日曜の昼間に 初回放送見た時は驚きましたね。
流用だろうが、ヤマトの世界観の矛盾点に、1つの回答として、
理論的に適用したのは YAMATOSS992さん発想力の賜物だと思いますよ。
それで、「宇宙戦艦『ヤマト』前史」 にリアリティが付加されたのは事実です。
なんでもそうですが、応用力が大事です。
今、「2199挿話の連作」を読ませて頂いて、楽しんでいるところです(笑)。
特に「メルダ・ディッツ少尉」関連、イイですね。
Commented by yamatoss992 at 2013-08-25 08:23 x
ヤマトは日本アニメ世界史上初めて特殊相対性理論の制約を踏まえた上で
他恒星系へ進出した作品です。

また、単なる岩塊でも宇宙から降らせれば驚異的な威力を持った兵器に
なる事を示したのも驚きでした。

更に私を感動させたのは反射衛星砲でした。

松本零士は他作品で曲射レーザーなる現在の科学では認める事の出来ない兵器を
登場させていますが、多分、冥王星基地から冥王星地表にいるヤマトを
攻撃するのにも曲射レーザーを使うつもりだったと考えられます。

しかし、当初、ヤマトがSFである事に拘ったスタッフ(スタジオぬえ)は
松本の意向を尊重しつつ、現在の科学と大きく矛盾しない方法として
あの反射衛星を考えだしました。

2199では反射衛星砲の大出力を受け止める反射衛星は単なる反射鏡ではなく、
エネルギー・フィールドを展開して衛星本体を守り、反射時にはスラスターを
噴射して衛星の位置がずれるのを防ぐという洗練された物になっています。

(続く)
Commented by yamatoss992 at 2013-08-25 08:52 x
また、木星の浮遊大陸についても面白い逸話が残っています。

木星はその殆どが水素ガスとメタンガスで構成された典型的なガス惑星で
地表は存在しません。

しかし、当時の西崎氏を始めとする上層部はその事がどうしても理解出来ず
ヤマトの木星地表着陸に拘りました。

その結果、妥協点として生まれたのがあの驚異の浮遊大陸でした。


私はヤマトはこのSFを理解出来ないスタッフとSFに拘ったスタッフの格闘が
今までに無いそして人真似でない物語を作っていったと思います。
しかし、太陽圏脱出後のヤマトはSF無理解派が実権を握ってしまい、
第二次世界大戦のパロディと化してしまいました。

まあ、僅かにバラン星でのドメルの人工太陽落下作戦やガミラス本星が
地表を二つ持つ事を利用した天井都市からの攻撃などSFならではの
センス・オブ・ワンダーを感じさせてくれるものも僅かながらありましたが
太陽圏内でのイベントに比べればそれは決して大きな物ではありません
でした。

(続く)
Commented by yamatoss992 at 2013-08-25 08:53 x
SF養護派が第二次世界大戦遵守派との格闘を放棄せざるを得ない状況が
生まれたのでしょう、SF養護派は自分達のやっている事は「第二次世界大戦の
パロディだ。」と言うサインを作品の中に持ち込みました。
こうしてヤマトはSFアニメから単なる戦争アニメに変わって行きました。

これは「さらば・・・」以降「復活編」に至るまで変わっていない作品世界
でした。

(続く)
Commented by yamatoss992 at 2013-08-25 08:54 x
しかし、「ヤマト2199」でそれまで溜まっていた鬱憤はかなりの部分解消されました。

モー太郎さんは「74ヤマトが1クール26話しかなかったのは短すぎました。」と
おっしゃいました、私もそう思います。

ですが「ヤマト2199」も始めから「26話でやる」と出渕監督は明言しました。

話数を増やしてリメイクして場合、良いものが出来るのは当たり前だと氏は
考えたのでしょう。

リメイクはリスペクトであると同時に偉大なる先人の業績に対する挑戦です。

74ヤマトの時代と2199ヤマトの時代ではあらゆるものが違ってきて
います。

だからこそ、最低限、話数を同じにすると言う「土俵は守る!」と監督は宣言したのです。

その覚悟を感じた時、「ああ、ヤマト2199には心がある!」と私は素直に
感じれました。

明日、最終章を鑑賞しに行く予定です。

不安が全くないか、と言ったらウソになりますが、基本的には大きく裏切られる事は
無いと信じて疑いません。
Commented by モー太郎 at 2013-08-25 14:16 x
リメイクは 火中の栗を拾う行為でもあり、まさに「挑戦」ですよね。
恐らく ファンが全員満足することなど有り得ない。
しかし、もはやヤマトは古いアニメであって、新しい作画技術で蘇ったものを見たいという願望は、多くのファン共通のものでしょう。だからこそ、出渕監督の挑戦は多くの人の興味を惹きつけているんだと思います。
原作問題も有って、業界的には まさに火中の栗扱いされていたヤマトリメイク。
それが実現したことを わたくしは拍手を送りたいです。

話数については、出渕監督の拘りでしょう。
ある意味、気合いを入れる意味もあったのかもしれません。
ただ、やっぱり尺が足りない感じはあって、勿体ない感じはしますが、新作ではなくリメイクなので、それもありかと受け取っています。
もともと26話というのも、オリジナル「ヤマト」低視聴率→打ち切り圧力でなった話数ですからね。
だが、それが「ヤマト」の世界観を盛り上げた一因なのかもしれませんね。
Commented by yamatoSS992 at 2013-08-26 19:14 x
モー太郎さんレスが遅くなって申し訳けありません。

今日、第七章を観賞して来ました。

前代未聞のパンフ売り切れに戸惑いつつの観賞でした。

伏線投げッパの突っ込み処満載の最終章でした、しかもアリアリと
続編を作るぞ!との意気込み満々な伏線も新たに張られていました。

 充分面白い出来ではあったのですが、何か不完全燃焼感も付きまとう最終章でした。

しかし、突っ込み処満載で伏線投げッパな部分は返って我々二次創作者にとっては
美味しい材料を沢山提供してくれたとも言えます。

おいおいその作業に掛ろうと下準備を始めました。

近いうちに新たな2199挿話を始めたいと思っています。

どうか、ヤマト2199を見捨てないでやって下さい。

Commented by モー太郎 at 2013-08-26 20:30 x
yamatoSS992さん レス恐縮です。


第7章 そうですか・・・・。
まあ不完全燃焼、伏線投げっぱは、想定内です(笑)
新しい要素入れたら、尺不足になりますからね。

なおわたくしは、PCを新しくしたいので、TV派で小遣い節約中なんです。 劇場で見たいけど、まだアベノミクス効果は家にはきていません。

でも、続きリメイクって言っても、「ヤマト2」リメイクは オススメしないなぁ。  開き直って完全新作推奨 と思うのですが・・・・・。 迷走して、話がボロボロの作品をリメイクするなんて無謀のような気がします。