別項 (1) ヤマト2199の登場艦艇考察 ガミラス艦隊編
それは単純な戦艦、巡洋艦、駆逐艦という大雑把な分類ではない。
ガイデロール級航宙戦艦 全長 350m 二等航宙戦艦
33cm 3連双陽電子ビーム砲塔 3基、(主砲)
28cm 2連双陽電子ビーム砲塔 2基X2 (副砲)
ミサイル発射管 33基(前方向29基、後方4基)
デストリア級航宙重巡洋艦 全長 270m 二等航宙装甲艦
33cm 3連双陽電子ビーム砲塔 4基、(主砲)
28cm 3連双陽電子ビーム砲 2基(副砲?)
ミサイル発射管(艦首下面) 4基
標準戦闘艦として用いられる。
ケルカピア級航宙高速巡洋艦 全長 240m 二等航宙装甲艦
33cm 3連双陽電子ビーム砲塔 3基(主砲)
ミサイル発射管(艦首) 10基
通商破壊活動目的に用いられる軽巡洋艦。
クリピテラ級航宙駆逐艦 全長 160m 二等航宙装甲艦
28cm 2連双陽電子ビーム砲塔1基(主砲)
13.3cm 2連双陽電子速射砲塔 1基(後部甲板)
ミサイル発射管(艦首) 4基
4連双ミサイル・ランチャー 2基(艦橋後方)
注目すべきはガイデロール級航宙戦艦からケルカピア級航宙高速巡洋艦まで主な艦種の主砲が
33cm3連双陽電子ビーム砲塔に統一されている事だ。
これは明らかに量産性の考慮だが、その搭載数や搭載方法に艦種の違いが表れているのも興味深い。
いっその事クリピテラ級航宙駆逐艦も33cm3連双陽電子ビーム砲塔1基にすれば統一が取れたのだが、
それでは戦艦の副砲のサイズの根拠がなくなる・・・と考えたのであろうか?
しかし、ガイデロール級航宙戦艦とデストリア航宙重巡洋艦との主砲数を比較すると、ランクが下なのにも
係わらず、デストリア級の方が砲塔数で1基多い。
但し、副砲数はガイデロール級の方が多く、ミサイル発射管にいたってはガイデロール級はデストリア級の
約8倍の門数を持っている。
(このあたり、地球流に言えば、ガイデロール級はド級戦艦ではなく、準ド級戦艦になってしまっている。)
また、正確に測定する術はないが多分、どの艦種も搭載ミサイルのサイズは統一されているものと思われる。
このあたりまでキチンと設計された艦艇群は今まで無かったと私は思う。
ただ、残念なのはガイデロール級の副砲塔の装備方法である。
旧作のシュルツ艦の設定を引き摺ったためか、非常に死角の多い装備位置になってしまっている。
また、他の艦艇も下面砲塔はこのままでは死角が多すぎる、舷側方向射撃時には支筒が伸びて砲塔が
側面の巨大なヒレの外を指向出来る様にでもなるのだろうか?
ただ、過去にあった艦艇でも「えっ!これで戦えるの?」と言いたくなる艦もあったのでいちがいに否定は
出来ないが、それでもこれだけ他の設定がキチンとしているとオシーイッと言いたくなるのもしかたがない。
まぁ、後はどこまでこの設定を本編が生かせるかにかかっていると言う事でしょうか?
追記
1)過去にあった艦艇で 「えっ!これで戦えるの?」 と言いたくなる艦の例
カイオ・デュリオ級揚陸戦艦(?) (イタリア 1876年~1909年)
舷側装甲は550mmもあったが、装備範囲は極めて限定されており、実戦では効果を発揮できたか、
疑問であった。
また、砲の発射間隔も15分に1発と極めて遅く、実質戦力としての価値は低かった。
これでもとりあえずの要求には間に合ったのだ。
2) 砲の口径設定からガミラスの長さの単位がある程度、分析できる。(ガミラスも十進法を使っている。)
33cm(陽電子砲) → 25ガミラス・インチ(33.25cm)
28cm(陽電子砲) → 21ガミラス・インチ(27.90cm)
133mm(陽電子砲) → 10ガミラス・インチ(13.3cm)
1 ガミラス・インチ → 1.33cm
と、いう関係があるのに気が付きました。 設定者の方はここまで考えているんですね。