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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

33.重巡航艦「シャルンホルスト」型の変遷 ② ー土星宙域通商破壊戦時ー

 2190年ガミラスの太陽系侵略が始まったが、地球側はまだその実態を知らなかった。

2191年米ソの連合艦隊土星宙域でガミラス艦隊と一戦を交え、善戦するも全滅侵略者の実力
只ならないものである事が知れ渡った。

これを重視した欧州連合艦隊兵力の増強に努めるべく、新型艦の設計、計画を進めたが、ガミラス艦の
性能を凌駕する新型艦の設計は難航した。

2192年、遊星爆弾の初弾が投じられ、また、侵略者の名前が「ガミラス」であり、遊星爆弾攻撃がガミラスの
降伏勧告で判ると欧州連合は速やかな戦力増強の必要に迫られた。

もはや通常艦艇でも良いから補充する必要が出てきたのである。

月面の裏側には廃艦スクラップにするまで駐機する駐機場があったが、ここで欧州連合の調査官
驚くべきものを見つけた。

ドイツが欧州連合から脱退していた時期に建造し、欧州連合復帰時に廃艦とした「通商破壊艦16隻
発見したのである。

強固な作りのドイツ艦スクラップ解体業者に嫌われ、解体は後送りになっていたため、欧州連合は強力な戦闘宇宙艦を手に入れる事が出来た。

装甲艦(ドイッチェランド型)4隻、高速装甲艦(シャルンホルスト型)4隻、軽巡航宇宙艦(エムデン型)8隻がその内訳であった。

シャルンホルスト」型は「シャルンホルスト」と「グナイゼナウ」のみが完成しており、「デアフリンガー」は
武装が未搭載の状態、「リュッツオー」に至っては船殻のみ完成と言う状態であったが、背に腹は変えられない欧州連合はすぐさま、未成状態の2隻を完成させる事にした。

ドイッチェランド」型の装甲艦は速度が遅かったので木星ー地球間の通商保護活動に従事したが、
重巡「シャルンホルスト」型と軽巡「エムデン」型は二つの艦隊を組み、土星宙域
土星からエネルギーや資源を採取しているガミラスの輸送船団を攻撃する通商破壊任務に就いた。
第1特務戦隊

装甲艦「シャルンホルスト」 土星宙域通商破壊戦時 (2194年)
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装甲艦「グナイゼナウ」 土星宙域通商破壊戦時 (2194年)
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塗装が土星の環に潜んでガミラス輸送船団を待ち伏せる為に迷彩塗装に変わっている。

(ちなみにガミラス侵略前の新造時の塗装地球防衛艦隊の標準塗装とほぼ同じだが、これは主戦場が
木星の衛星軌道や近傍空間
と考えられていたからである。)

 第1特務戦隊は「ライニック姉妹」の指揮の下、土星宙域に1年半もの長期に渡って潜伏し、ガミラスが土星から採取したエネルギーや資源を運搬する輸送船団を3度に渡り、撃滅する戦果を挙げている。
(戦果 軽巡6隻と輸送船3隻)

2195年初頭には建造の完了した「デアフリンガー」と「リュッツオー」も「エムデン」型軽巡4隻を従えて
土星空域での通商破壊任務に就いた。(第2特務戦隊

装甲艦「デアフリンガー」 土星宙域通商破壊戦時 (2195年)
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装甲艦「リュッツオー」 土星宙域通商破壊戦時 (2195年)
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だが、最初の出撃でガミラスの木星侵攻作戦に出会い、第2特務戦隊は木星にいる地球防衛艦隊に
ガミラス侵攻の情報を送ると同時に足止め作戦を敢行、駆逐型デストロイヤー2隻と駆逐艦5隻を葬って
木星プラント防衛の貴重な時間を稼いだが、第2特務戦隊は全滅してしまった。

 ちなみに木星会戦では「シャルンホルスト」を旗艦とする第1特務戦隊は補給のため、木星プラント
戻っていたため、「シャルンホルスト」型装甲艦は全滅する事はなかった

そして、ガミラスが放った威力偵察艦隊、重巡6隻を第1特務戦隊は迎撃し、全滅させる事に成功している。

 ー木星会戦後ー

木星会戦は地球側が敵将レッチェンス提督を討ち取ったものの、そのプラント施設の全てを破壊され敗北した。

第1特務戦隊はプラントの生存者を多数救出、地球に帰還する事に成功したが、活躍の場を失い、空しく地球の
地下ドックで時を過ごしていた。

 2199年 「箱舟計画」に必要なワープの実用化実験が行われる事になり、その隠蔽のため、戦艦「英雄」を
旗艦とする突撃駆逐宇宙艦20隻からなる打撃艦隊が冥王星前線基地攻撃に向かた。

この作戦に第1特務戦隊は参加しなかった、というより、沖田少将が行う陽動によって隠された真の作戦に参加していたのである。

この時、「シャルンホルスト」の艦長、フローラ・ライニック大佐沖田少将の要請を受け、「グナイゼナウ」の艦長、フレイア・ライニック中佐と共にワープの実用実験に参加、日本の造船界の至宝、大山技術大佐を助けてワープによる冥王星前線基地の遊星爆弾攻撃を行った。

残念ながらワープで送り込んだ遊星爆弾は冥王星前線基地の局所防衛兵器「反射衛星砲」によって
迎撃され、損害を与える事は出来なかった。

しかし、地球の遊星爆弾は火星ー木星間の小惑星帯からワープ・ゲートを使って冥王星近傍まで転移され、
地球軍のワープ技術が確かなものである事が確かめられた。

これは「方舟計画」の実施に大きな力を与えたが、それよりも冥王星会戦時にイスカンダルから飛来した宇宙船に乗ってきた王女サーシャによってもたらされた、波動エンジンの技術を理解、再現するのに無くてはならない技術的、理論的な裏付けになった事が大きかった。

これにより「方舟計画」は「ヤマト計画」に変貌し、滅亡寸前の地球に僅かではあるが未来への希望を繋ぐ役割を果たしたのであった。

                                                         ーこの項続くー
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by YAMATOSS992 | 2012-09-21 21:00 | 考察 | Comments(0)