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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

61, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(4)

 ドメル将軍が「七色星団の攻防」で使った特殊兵器は二つあった。

1,空間重爆撃機DBG88ガルント 及び 特殊削岩弾

「ヤマト」最強の兵器である「波動砲」を封じ、艦内奥深くにミサイルを侵入させ、艦内奥深くで爆発させるために
民間で使用されていた小惑星削岩弾(通称ドリル・ミサイル)が使用された。(大遅延信管つき)

ミサイルの運搬には空間重爆撃機DGB88 ガルントが使用された。(この重爆撃機も本来は民間で使用されて
いたもので、小惑星削岩弾の運搬・運用の専用機であり、この作戦に投入するにあたり、兵器として扱うため、
軍用名が着けられた。)
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この大型爆撃機を戦場まで運ぶ事が出来たのは飛行甲板が一層で滑走距離も長くとれる航宙戦闘母艦、
「タロルド」のみだった。

2、「物質転送機」 (1974年版「ヤマト」では「瞬間物質移送機」と呼ばれていた。)

この兵器は言わずと知れたドメル将軍の切り札だった。

遠方から「ヤマト」の近傍に直接、爆撃機や攻撃機、雷撃機を送り込んで「ヤマト」を苦しめた。
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1974年版の「ヤマト」ではドメル将軍の特注品だったが、今回は兵器開発局で開発中の試作品を親友の
ヴェルデ・タラン軍需国防相の言を借りれば「君の我儘を聞いて開発中の物を無理を言って持ち出してきた。」
との事。

と言う事はこの兵器はドメルの発案では無く、兵器開発局が独自の戦略に基づき開発したものであったはずだ。

とすればこの兵器は本来、艦載機の航続力をフルに生かすためのものだったのではないだろうか?

図示した様に航宙母艦から発進した艦載機をそのまま敵艦隊に向かわせるのではなく、「物質転送機」で
敵艦の近傍に直接送り込んでやれば攻撃が成功して帰艦に入った時、その艦載機は燃料・推進剤を発進した
時とほとんど同じだけ持っている。

すなわち、本来持っている航続力の大半を帰艦に使えるのだ。

また、シャトル運用の時と異なり、例え、燃料・推進剤が切れたとしてもその時は敵から十二分に離れ、
自分の航宙母艦の直ぐ傍まで来ている事が大半で貴重な熟練した搭乗員を失わないで済むのだ。

だが、ここでガミラスの航空宇宙戦略が大きく変わり、「物質転送機」は航空作戦ではなく、他の目的に
使われる様になって航空作戦用としての研究は一端、棚上げになった様だ。

だが、ドメル将軍は通常の航宙艦隊が使えない状況のなか、旗艦の超弩級第一等航宙戦闘艦「ドメラーズⅢ世」を除くと使える戦力は三隻の旧式な ガイペロン級多層式航宙母艦 と失敗作とも言うべき 航宙戦闘空母
「タロルド」一隻で「ヤマト」を迎え撃たなければ成らなくなり、親友のタランに無理を言って「物質転送機」を
借り出し、その本来の使用目的に沿った作戦を練り上げたのだ。
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「七色星団の攻防」では宙域の状態が悪く、本来のロング・レンジ攻撃は出来なかったが、「ヤマト」周辺の
思いもよらない場所に突然、艦載機を出現させ、「ヤマト」を苦しめた。

また、前記した空間重爆撃機DBG88ガルントと特殊削岩弾を「物質転送機」で波動砲口前に出現させ、
特殊削岩弾を波動砲口に命中、見事、波動砲を封じる事に成功している。

結果的にはドメル将軍の武運は沖田十三艦長の英知と判断力に負けはしたが、その作戦の成功の可能性は
かなり高いものだったと言える。

しかし、この「七色星団の攻防」で威力を充分に発揮した「物質転送機」が何故、お蔵入りになっていたのか、
不思議である。

次回は「七色星団の攻防」の艦載機を題材にして1974年版「ヤマト」と「ヤマト2199」での違いを語ってみる
つもりである。

        62, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(5)→この項続く
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by yamatoss992 | 2013-07-18 21:00 | 考察 | Comments(0)