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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

67, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(10)

 さて、これまでガミラスの艦隊運用戦略に基づいて航空宇宙兵力について論じてきたが、航宙母艦については
艦隊戦の他に敵惑星の地表を征圧する任務も存在する。

前に紹介したDMB87「スヌーカ」など完全に大気圏内運用を視野に入れて設計されている。
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「七色星団の攻防」時には無重力空間での戦闘だったため、武装は中型対艦ミサイルと小型対艦ミサイルを
使用していたが、本来は有重力の大気圏内で運用する場合、その武装は自由落下型の爆弾が主となる物だと
考える。

そして、急降下爆撃の際のエア・ブレーキを兼ねるためか、タイヤは引き込み式であるものの、主脚は固定式で
ある。

これでは大気圏内で敵の戦闘機に追われた場合、主脚が空気抵抗となって速度が上がらず、簡単に撃墜され
てしまったのではないだろうか?

 幸い、「七色星団の攻防」は大気の無い場所で行われたので、対艦ミサイルを発射して身軽になった
バーガー隊は「ヤマト」の艦載機 コスモ・ゼロ アルファー2 に食い下がられるも全滅は免れ、帰艦している。

この機体も前に紹介した空間雷撃機FWG97「ドルシーラ」と同じく、旧式化して第一線を離れていた物と考えら
れる。

現在、航宙艦隊の航空宇宙兵力は大半が空間魚雷(対艦ミサイル)に変わってしまって無人化・長射程化が
進んでいるが、敵惑星の地表を征圧する任務は残っている。

もちろん、完全にその惑星の生物を絶滅させるつもりなら、「遊星爆弾」や「惑星間弾道弾」を使えば済む。
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しかし、それでは何のためにその惑星を制圧しようとしたのか、わからなくなる。

単に艦艇の基地が欲しいのであれば、わざわざ 惑星表面などの重力井戸の底に降りてゆく必要など無い。

宇宙空間の方が煩わしい重力が無いので艦隊の補給・整備など楽に行えるからだ。

となると、その惑星を制圧する意味はその星の持つ自然や資源、人的財産などを極力傷つけない様にして
自分達が利用出来る様にする事にある。

こうした壊したいもの、壊したくないものを区別して選択的に攻撃、制圧するのにはどうしても有人の航空機が
必要となるし、その航空機をその惑星まで運搬する母艦も必要となる。

この任務にも多層式航宙母艦が長らく使われていた。

しかし、この宙母は多層式甲板を効率良く使う為に宇宙を飛んでいるのに各甲板には慣性制御を働かせて
重力を作り出すという、ある意味、贅沢な装備を持たざるを得なかった。

当然、コストも掛る、艦隊戦の花形だった時にはそれでも良かったが、旧式化して後方戦力として惑星制圧
作戦にしか使わなくなるとそのコストが問題となった。

ガミラスの版図はどんどん広がり惑星制圧用の航宙母艦の数もどんどん必要になって来た。

惑星の制圧は一度で済めば良いが、相手もしたたかで常時監視していないと何時 反撃して来るか、判らない
と言う問題もあった。

このため、新たに、コストが掛らず、それ自体も強力な地表探査能力と地表攻撃能力を持つ新型の航宙母艦が
計画された。

それがポルメリア級強襲航宙母艦である。
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この航宙母艦は今までのガミラス艦艇と大きく違うので次回、単独で取り上げ分析する。


      68, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(11) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-07-24 21:00 | 考察 | Comments(0)