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宇宙戦艦ヤマト前史

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宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

70, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(13)

 私は以前、「別項(2) ヤマト2199の登場艦艇考察 地球艦隊編」で地球艦艇について戦艦、巡洋艦、駆逐艦、
それぞれについて考察をしてみた。

しかし、ガミラスの航空宇宙戦略を分析してみた今、もう一度、地球の戦力とその運用について分析し直して
みたいと思う。

 ガミラスが何時から航空宇宙戦力を持ち、それを運用してきたか、それは不明だが、地球の場合は有る程度、
その運用思想を分析する事が出来る。

1939~1945年の第二次世界大戦で地球の航空戦略の基本が完成した。

戦略爆撃と防空管制のシステム運用、海上戦闘における航空機動部隊の運用、海上通商破壊戦の徹底で
ある。

<戦略爆撃>
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<防空管制のシステム運用>
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<航空機動部隊の運用>
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<米国の主力爆撃機と攻撃機(第二次大戦後半)
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<空母と戦艦の世代交代>
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<通商破壊戦の徹底>
相手国の国力が資源の輸入に頼っている場合、この輸入による補給路を断つ事で敵に対してより有利に戦争を
進める事が出来る。

第二次大戦までは大量の物資の輸送は船舶に頼らざるを得なかった。

このため、敵国に対して積極的にその通商路を破壊する戦略を取った国が二つあった。

第一次大戦のころから英国という強大だが、その生命線を輸入に頼っている国を相手にしてきたドイツと、
あまり知られていないが、第二次大戦で大日本帝国の補給路を潜水艦隊を有効に使う事で完全に絶って
その息の根を止めた米国である。

<ドイツ・通商破壊戦 水上艦での破壊活動>
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<真の海上交通破壊戦の主役・潜水艦>
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<魚雷方位盤>
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<戦略爆撃の核攻撃化>
核兵器が実用化するとそれを運ぶ爆撃機もジェット化し性能は桁違いにあがったが、爆撃機はまだ、有人の
ままであった。
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 しかし、核は今まで人類が手にした破壊力とは次元の違う威力を持っていた。

その為、核兵器の運搬に人の操縦する航空機を使わない方法、核爆弾そのものに推進器を付けてこちらの
本土から敵の本土を直接狙う大陸間弾道弾(ICBM)と呼ばれるミサイル群が発達した。

また、潜水艦から発射するSLBMと呼ばれる中距離ミサイルもこの戦略核攻撃の一翼を担って配備された。

<戦略核攻撃の無人化>
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こうして核戦力は無人化出来たが東西両陣営とも同じ力で均衡を保っていた。

しかし、お互い相手に一歩先んじないと不安になる人類の性は新しい兵器の形態を生み出した。

高空を飛んで敵を攻撃する戦略核爆撃や一度大気圏外まで飛んで再度大気圏内に突入する大陸間弾道弾は
敵に攻撃が発見され迎撃される恐れが高かったのである。

そこで爆撃機がレーダーに掛らない超低空を高速で飛行して攻撃する戦術が編み出された。

これには多大な地形情報が必要であったが、その情報が集まってみると新しい戦術が生まれた。

PGM(精密誘導兵器)の登場である。

これは基本的に言って無人攻撃機であった。

<PGM(精密誘導兵器)>
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 思えば有史以来、地球の歴史に血の流れない日はなかった。

また、そうした戦争に備えて戦略をたて、戦術を練り、武器を工夫する事に明け暮れる歴史だった。

その集大成として生まれたのがこれまで見てきた「戦略攻撃と防空管制のシステム運用、海上戦闘における
航空機動部隊の運用、海上通商破壊戦の徹底、精密誘導兵器の活用法」である。

 これは「ヤマト2199」でガミラス側がとっている戦略とほとんど同じである。

しかし、ガミラスは航宙戦闘に到って初めてここまでの戦略に到ったのに対し、地球側はまだ宇宙戦の時代には
到っていなかったのに既にそれだけ練れた戦略と戦術を持っていた。

対ガミラス戦争では地球は「遊星爆弾」によって滅亡のふちまで追い詰められてしまうが、2191年の開戦以来、
八年間も持ち堪えていたのがその証拠である。

ガミラスはゲシュタム・ジャンプと呼ばれる一種の空間転移技術を持っているのに対し、地球側は自分達の
太陽系から今だ足を踏出す技術すら持っていなかったのに・・・である。

また、艦隊戦になればガミラスの陽電子ビーム砲は一撃で地球艦を葬れるが、地球艦の高圧増幅光線砲は
ガミラス艦の装甲に簡単に弾かれ損害を与える事は出来なかった。

但し、メ号作戦で用いられた試製空間魚雷や「ヤマト」に搭載された三式融合弾など実体弾の分野では充分
ガミラスにも通用する技術を持っていたと考えられる。

<第二次火星沖開戦>
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この戦いは詳細が語られた事はなく、その内容は不明である。

地球各艦艇の艦首に固定装備された陽電子衝撃砲が威力を発揮したとの説が有力だが、波動エンジン
入手前の地球軍艦艇ではそれは疑わしいと私は考える。(出力が大幅に足りない。)

「ヤマト」の主砲に選定されたところを見ると、高圧増幅光線砲よりは威力があったと思われるがガミラス艦に
対抗出来る程の出力は期待出来ない。

それよりは、地球の伝統的な、大質量兵器である対艦ミサイルが効果を発揮したのではないだろうか?

次回はそこまで成長していた地球軍の航空宇宙戦略とその運用について、対ガミラス戦の前、内惑星戦争を
題材に語ってみたいと思う。


      71, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(14) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-07-27 21:00 | 考察 | Comments(0)