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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

72, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(15)

 <第二次内惑星戦争>
この戦いについては僅かではあるが「ヤマト2199」の物語の中で語られる。

太陽圏に別れを告げるために行われた「太陽系赤道際」の最中、地球に肉親のいない、古代進と山本玲は
共に「ヤマト」の修理を行う船外活動を手伝うが、その時の会話で山本玲が自分が火星人(マーズ・ノイド)であり、
祖父が火星生まれで自分が生まれた頃、第二次内惑星戦争が起こって、(火星が負けて)地球に強制移住
させられた事を語った。
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「ヤマト」発進時の年号は西暦2199年であり、当時の山本玲は19歳であったから、第二次内惑星戦争が戦わ
れたのは2180年である事が判る。

別の資料によれば、第二次内惑星戦争はテラ・フォーミングの進んだ火星が力を貯え、地球に対して独立戦争を
挑んだ物と言われている。

テラ・フォーミングが行われる位、火星移民と地球本星は友好な関係を持っていたはずだが、一部の独立
強行派が自治を主張、地球との戦争を画策してついに戦端が開かれた。(戦艦「ヒエイ」の奪取)

地球政府は本来なら火星の自治を認める事に何も異論は無かったが、問題は火星の位置であった。

火星は各国エネルギー・プラントの集まっている木星とそれを頼りとする地球の間にある。

火星が地球とは全く違った勢力の下にあるとなると、地球の生命線が脅かされる事になるのだ。

したがって、地球としては火星の独立・自治など、断固、認める訳にはいかなかった。
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地球に対して独立戦争を挑んだ以上、地球が黙っていないのは確実だったが、地球の艦隊に対抗出来る力は
火星には無かった。

しかも、悪い事に火星人(マーズ・ノイド)の居住しているのは火星本星だけでなく、周囲の宇宙空間に浮かんだ
スペース・コロニーが多数あり、その防衛も必要だった。
 
 そこで火星独立政府は地球に対し火星と木星の間に横たわる小惑星帯から小ぶりの小惑星を選んで地球に
対し「遊星爆弾」攻撃をかける事にした。

この戦略は初めは地球に対し大きな脅威を与え、避難用の地下シェルターも多数用意された。
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このシェルターは対ガミラス戦で「遊星爆弾」の雨が降り注ぐ様になった時、再び使用された。
(真田副長の思い出の中で語られた。)

また、「ヤマト」艦長、沖田十三は第二次内惑星戦争の「英雄」である事がニュース映画の中で語られるが
何をして彼を「英雄」とまで言わせしめるのかは判らない。

 多分、火星の「遊星爆弾・発射・コントロール基地」を叩いたのであろう。

彼が多数の民間人が居住するスペース・コロニーへの攻撃や火星本土の戦略爆撃など非人道的な作戦を
遂行したとは考えたくない。 

(軍人だから命令があれば実行したかもしれない、その時の反省がガミラスとのワースト・コンタクト時の先制
攻撃拒否に繋がったのかもしれないが・・・。)

**********************************************

<これ以降は殆ど私の創作である。>

 私は火星側は宇宙艦隊と呼べる物は殆ど持っていなかった様だが、多分、旗艦と呼べる戦艦だけは持って
いたのでは?と考えている。

艦名は「レア・シルヴィア」(火星の英名軍神マーズにちなんで、彼の恋人の名が付けられた。)

元々は地球の日本艦隊が保有していた金剛型宇宙戦艦「ヒエイ」である。

「金剛型宇宙戦艦」は本来、四隻あったはずだ。

そして、一番艦の「コンゴウ」はネーム・シップだから存在は確定的だ。

「キリシマ」は何番艦だか判らないが、「メ号作戦」に参加しているのがTV画面で確認出来る。

そうすると後二隻、「ハルナ」と「ヒエイ」があったと考えられるが、それらはどうしたのであろうか?

BANDAIから発売されている国連宇宙海軍連合宇宙艦隊セットー1には金剛型宇宙戦艦のバリエーションと
して「ハルナ」の名が見て取れる。

すなわち、「コンゴウ」、「ハルナ」は対ガミラス戦で戦没したのだ。

残りは「ヒエイ」だが、このセットにその名が見られない以上、対ガミラス戦には参加していない、ないしは既に
喪失していたもの考えられる。

私はこの艦が第二次内惑星戦争の引き金になったのでは?と推測した。

金剛型宇宙戦艦は「メ号作戦」時には旧式艦であったが、第二次内惑星戦争時には最新鋭艦だった。

第二次内惑星戦争勃発は金剛型宇宙戦艦の一隻、「ヒエイ」がたまたま、火星の軌道上のドックでオーバー・
ホールを受けていた事が発端だった。

新型「金剛型宇宙戦艦」に目を付けた「火星の強行独立派」は「ヒエイ」を拿捕、「遊星爆弾・発射・コントロール
基地」の防衛に使う事にした。

しかし、いくら「金剛型宇宙戦艦」・「レア・シルヴィア」が新型艦であっても一隻では艦隊行動は望めない。

そこで火星側は通常の輸送船に対艦ミサイルを満載した「仮装巡洋艦」五隻を用意して辛うじて艦隊を編成して「遊星爆弾・発射・コントロール基地」の防衛に当たった。

 沖田宙将は「遊星爆弾・発射・コントロール基地」を叩く命令を受けた。

彼は4隻のムラサメ型巡洋艦からなる囮の艦隊に、まず地球側から正面攻撃させ、火星の基地・防衛艦隊の
注意を引いた。

その間に本隊である沖田艦隊は火星を大きく迂回、木星側から火星軌道に侵入、「遊星爆弾・発射・コントロー
ル基地」を全力で叩いた。

基地の地球側に陣取っていた火星艦隊は完全に裏をかかれた。

守るべき「遊星爆弾・発射・コントロール基地」を失った火星艦隊は直ぐに降伏したが、「レア・シルヴィア」だけは
徹底抗戦を叫び、沖田艦隊に単艦突撃をかけたものの、高圧増幅光線砲の集中射撃を受けて爆沈した。

これは「レア・シルヴィア」の乗組員の殆ど全てが「火星強行独立派」の中心人物で占められていたためで
あった。

「独立失敗の責任」を取ったのか、最後まで「独立の意地」を見せたかったのか、それは判らない。

しかし、この作戦が沖田十三宙将の心に落した影は深く暗いものだった。

 私は沖田十三宙将がガミラスとのワースト・コンタクト時、司令部の芹沢軍務局長が出した先制攻撃命令に
強弁に反対したのは、この時の「レア・シルヴィア」に引導を渡さなければならなかった悲しみが影響していたと
思えてならない。
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 次回は実際に第二次内惑星戦争に使われた艦艇について分析してみたいと思う。


      73, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(15) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-07-29 21:00 | 考察 | Comments(5)
Commented by 大ガミラスの栄光 at 2013-09-05 15:20 x
金剛型は計8隻が建造されたが、対ガミラス戦役の中、5隻が外惑星防衛戦、2隻がカ2号作戦で失われ、物語開始時点で残存しているのはキリシマのみとなっている[13]。
コンゴウ(BBS-551)
ハルナ(BBS-552)
ヨシノ(BBS-553)
ミョウコウ(BBS-554)
キリシマ(BBS-555)
ヒエイ(BBS-556)
チョウカイ(BBS-557)
フソウ(BBS-558)

[13]公式設定資料集P152、153

らしいです。水挿してすみません
Commented by yamatoss992 at 2013-09-05 17:39 x
「 大ガミラスの栄光」さんご指摘有難う御座います。

この記事を書いた時点では私もまだ公式設定資料集[EARTH]を
入手しておらず、勝手な妄想を膨らませてしまいました。

ただ、この設定には少し不満もあります。
軍事大国ではあるまいし、日本が何で平和時に八隻も有力な戦艦(地球的に見て)を
保有していたのでしょうか?
しかも艦番号的に若い艦が比較的遅い時期まで生残り、艦番号が下った
艦が外惑星防衛線(当然、緒戦です。)で失われている・・・。
おかしいでしょう。
日本の宇宙戦艦造船速度はガミラスとの接触直後から外惑星防衛戦までの
短期間に4~8隻も戦艦を作れる程、早かったのでしょうか?
この様に公式設定と言えども突っ込みどころは満載です。
だからこそ受けての我々がその不備を補う後設定を考えるのです。
この矛盾、考えればネタが一つ出来そうです。
ご訪問、御指摘本当に有難う御座いました。
Commented by 大ガミラスの栄光 at 2013-09-21 21:22 x
八隻もあるのはやはり第二次内惑星戦争時の火星戦力が予想以上に強大だったり(火星駐留艦隊を乗っ取ったとか)、紛争以後の反乱、テロリスト、海賊を警戒したりするためのものだったり…
総力戦争の場合、艦は若老の区別なくさっさと沈んでいきそうですけどねえ
それに地球側の先制攻撃の際にガ軍艦艇の強力さは地球のそれを大幅どころではないほど強力である事を思い知ったので、先手必勝とばかりに(それとも焦りか、)比較的練度の高い艦隊を送ったのではないでしょうか
Commented by YAMATOSS992 at 2013-09-22 14:39
「大ガミラスの栄光」さん、再度のご訪問ありがとうございます。

さて、問題提起された事柄についてお答えしたいのですが、問題が非常に多岐に渡るのでコメントではなく、”本文”でお答えしたいと
思っております。

ただ、その事を「大ガミラスの栄光」さんが不快に思われないか、
それが心配です。

論文は出来ておりますので、ご承認いただければ近日中に”本文”の
方でお答えしたいと思いますので、”本文・発表”の是非をお知らせ下さい。

なるたけ、非礼の無い様、気を付けた文章にしたつもりです。

私としてもこれらの問題については語っておきたい部分が多々あります。

ご検討の程、ご返事の程、宜しくお願いします。
Commented by 大ガミラスの栄光 at 2013-09-22 16:14 x
YAMATOSS992さんの考察には大変興味が有り学ぶ所も多いので、楽しみに待っています。