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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

96. 使命の神託ー(15)

 「ねえ、メルダ、私達の巡りあいって随分、奇妙なものなものだったわね。」ユリーシャが波動砲をコスモ・
リバース・システムに作りかえる工事を見つめながら言った。
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「と、申しますと?」メルダ・ディッツ少尉はユリーシャの質問の意味を図りかねた。

「私は『岬 百合亜』さんの体を借りて『ヤマト』艦内を巡り歩いた時、この『波動砲』の存在を知り、『地球人』に
”裏切られた”と思ったわ、『コスモ・リバース・システム』も決して渡してはならないと決心したのよ。」
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「どうしてです? 確かに『波動砲』は宇宙を引き裂きかねない『大量破壊兵器』ですが、『コスモ・リバース』は

決して兵器ではありませんよ?」メルダは率直な疑問を口にした。

「私が渡した 『波動エンジン』 の技術も 『星の海を渡る技』 であり、決して兵器などではなかった・・・。」

「でも 『あの男・・・真田』 が兵器に転用してしまった。
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『地球人に渡したらどんな技術だって兵器に応用してしまう・・・。

『コスモ・リバース』だって同じ、『どんな恐ろしい兵器に応用されるか、判ったもんじゃない!』 そう思うと怒りと
恐れで身体の震えが止まらなかったわ。」ユリーシャは悲しげに目を伏せた。

「じゃあ、どうして 『波動砲』 に ”嫌悪”を示し、『コスモ・リバース』 の引渡しを拒んだスターシア様に
”引渡し”の”取成し”をしたんです?」メルダにはユリーシャの考えが全く判らなかった。

「私は 『ヤマト』 が好きよ。 もちろん、この 『死を吐き出す鉄の塊』 なんかじゃぁなく、これに乗り、これを
操ってここまで旅をして来た”乗組員”全員を含めての 『ヤマト』 が好きなのよ。」

ユリーシャは言葉を続けた。
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「そしてとりわけ、『オキタ』、彼は 私が  『どうして直接、”コスモ・リバース”を持って来なかったのか、

聞かないのか?』 という核心に触れる質問をした時、 ”自分達は試練にあっている・・・。

だったらそれを乗り越えて見せよう・・・。”と言う、強い意志を見せたわ。」
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ユリーシャは普段のオトボケ・ムード満載の顔ではなく、これからガミラスを導く指導者の顔になっていた。

「彼は 『使命』 の 『神託』 を持っている 『漢』 だとその時、『確信』 したの。」
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<『使命の神託』? なんだ、それは、『神託による使命』 ならまだ解るが・・・。>メルダは今後、『ガミラス』が
この”お姫様”に振り回される様な、嫌な予感に頭を振った。

                                        97. 使命の神託ー(16) → この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2013-09-30 21:00 | ヤマト2199 挿話 | Comments(0)