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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

127.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における光速兵器について(1)

 私は 『 63, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(6)』 においてアニメやSF小説に
登場する宇宙空間に置ける戦闘兵器は2種類あると説明した。

「光速兵器」と「大質量兵器」である。

しかし、この二つの内、「大質量兵器」については細かく考察したが、「光速兵器」についてはあまり考察を加えて
来なかった。

そこで今回は「光速兵器」に焦点を当てて考察してみたいと思う。

「宇宙戦艦ヤマト2199」世界で用いられている「光速兵器」は

地球側、「高圧増幅光線砲」( 内容は度の様な物か不明、荷電粒子砲の一種か? )
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      「キリシマ」、「ムラサメ」は艦首にショック・カノン砲を一門装備しているがあまり有効には使えなかった様だ。

      「ヤマト」の主砲はそのショック・カノンである。( 陽電子ビーム砲の一種、ガミラス艦より充填エネルギー量は
      格段に高い。 これは『波動エンジン』の装備でエネルギー源が大容量となった事が大きく影響したと思われる。
 

    それはショック・カノンのビームの色が青白い事で、ガミラス艦の赤いビームより高エネルギーを持つ事が判る。)
   

     「パルス・レーザー砲」、「ヤマト」の対空火器である。

      何故、小口径のショック・カノンにせず、わざわざ旧式な「レーザー」を持ち出して来たのか、少々理解に
      苦しむが速射性がより高い(?)との設定であろう。
      また、74ヤマトの兵器体系を流用した結果だとも考えられる。

      しかし、74ヤマトのパルス・レーザーが「大和」の25mm機銃を念頭においていたと考えられるのに
      2199ヤマトでは12.7cm高角砲の代換装備になっている。

      対するにガミラス艦ではクリピテラ級航宙駆逐艦の後部兵装に133mmの連装速射陽電子ビーム砲塔を
      装備している。

      つまり小口径ショック・カノンの実用化は不可能ではなかったはずなのである。
      だから、パルス・レーザーはもっと小口径にし、その代り装備数を増やした方が、速射性が向上して、より弾幕を
      厚くする事が出来、防御火力としてわざわざ旧式なレーザーを持ち出して来た説得力が増す方向ではなかった
      かと設定者達の兵器に対する認識とそれに伴う考察の詰めの甘さが残念でならない。


ガミラス側、陽電子ビーム砲(荷電粒子砲の一種)
        単なる荷電粒子ビームでは」無く、反物質である陽電子のビームにしたのは高威力を持つ敵ビームとして
        相応しい。
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長所:(1)  これはその攻撃ビーム速度が光速か、それに近いため、非常に早く破壊力を敵に浴びせ掛ける事が
        出来る事である。

        近距離戦ではその迅速な攻撃力が大きな効果をもたらす。(つまり”攻撃力が速い兵器”なのだ。)


ヤマト2199世界においては地球側もガミラス側も「慣性制御」と呼ばれる一種の”重力制御”が行われており、ポルメリア
級強襲航宙母艦の様に噴射口が全く見当たらない艦もあるので空間魚雷にもその技術が使われており、より少ない
推進剤で高速を出せる事が推測出来るがそれでも光速突破は不可能であろう。
(つまり”大質量兵器は攻撃力が遅い兵器”なのだ。)

長所:(2) 破壊力を二次元的に展開出来る事である。

  
大質量兵器は爆発する事で破壊力を展開するがそのエネルギーは立体的(三次元的)に発散され、破壊に必要のない
空間にもエネルギーを撒き散らしてしまう。

そして、光速兵器は単純に目標に命中しただけではビームの直径と同じ貫通口を開けるだけである。
それでも反物質である陽電子ビームであれば”対消滅反応”による爆発も期待出来るが、宇宙空間ではビームと装甲の間に僅かな”真空部分”が出来れば破壊はそこで留まってしまう。

だが、陽電子ビームを発射しつつ、砲塔を僅かに旋回させ、ビームを”薙ぐ”様に移動させればどうなるか、
ビームの照射点が線状(二次元的)に移動し目標を分断する効果が期待出来るのである。
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これが「破壊力を二次元的に展開出来る事」の意味である。

2199ヤマトではガミラスはこの効果を存分に生かし、地球艦隊やガトランティス艦隊を蹴散らす場面が描写されている。

また、ヤマトもショック・カノンのビームでガミラス艦を叩き潰す描写があり、地球側にも光速兵器の二次元的使用の概念はあった事を窺わせる。

ただ、宇宙戦艦ヤマト登場以前の地球艦では「メ号作戦」時など折角、ガミラス艦に通用する事が判っているショック・
カノンを使っていない。

エネルギー源が貧弱で一度撃つと再充填に時間が掛かるとの説もあるが航行にまで影響の出る程のエネルギー消費量
だったのであろうか? (だとすればショック・カノンは兵器として採用されない、もしくはエネルギー源を攻撃用と航行用に分ける工夫をするはずである。)

エネルギー源が貧弱で艦首に装備したショック・カノンも再充填に時間が掛かる様ではビームの二次元的使用が出来る
だけの長時間照射が出来なかったのも頷ける話である。

ただ、ここで注意が必要なのはもし、ショック・カノンがビームの二次元的使用出来るだけの長時間照射が出来たと
すれば、艦首の固定装備でも艦全体を砲塔と考える事でビームの二次元的使用が可能になる事を忘れてはならない。


次回はガミラスと接触を繰り返しているガトランティス帝国の光速兵器について考察してみる予定だ。



追記: ヤマトの波動砲は使用直後全てのエネルギーを失い、機関を再始動する必要があるので旧地球艦隊の艦首固定ショック・カノンと同じ問題を抱えていたが、単艦で多数の敵艦を相手とする必要上、リスクを抱えても装備する必要が
あったと私は理解している。



                       128.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における光速兵器について(2)→ この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-09 21:00 | 考察 | Comments(0)