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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

134.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界におけるガトランティス(帝国?)について(5)

 現実に存在するガトランティス式の回転砲塔は無い。

しかし、ガトリング・ガンを利用した対空砲として「バルカン・ファランクス」がある。
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この砲は対航空機と言うより、低空を這う様に飛んでくる対艦ミサイル対策として設計された。

砲と探知機が一体化しているのも低空を飛んで来る対艦ミサイルを探知出来るのは至近距離にならざるを得ないため、
艦の主レーダーだけでは標的の確実な捕捉が出来ないためである。

低空になればなるほど地平線が近くなり、捕捉出来る距離も短くなる、だから「ファランクス」砲塔に設置された
レーダーは長距離を探知するより、迅速にかつ確実に近距離の目標を捕える事を要求されたのだ。

だが、「バルカン・ファランクス」は姿・用法ともガトランティスの回転砲塔とは大きく違うと言わざるを得ない。

ガトランティスの回転砲塔の発砲はほぼ90度の仰角を持つと考えられる。 (これは大きな特徴だ。)
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それとも艦の軸線上に並んだ砲塔は水平方向を攻撃範囲に収め、両翼の艦体の上下にある四つの回転砲塔は上部、下部の敵をその攻撃対象にしているのであろうか?(ククルカン級駆逐艦の場合)

だとすると、ガトランティス艦はガミラス艦や地球艦とは随分違った用法をされると考えられる。

地球艦やガミラス艦は艦の軸に対して水平方向を主戦方向としているのに対し、ガトランティス艦は艦の軸に対し垂直
方向に強力な攻撃が出来る様になっているのだ。

どうしてかと言うと、ククルカン級駆逐艦もラスコー級巡洋艦も大口径砲は横に張り出した装甲翼(?)の上についているからである。
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 とすれば小マゼラン雲外縁部でドメル将軍の率いる艦隊の内、フォムト・バーガー少佐が率いる第七駆逐戦隊は
小マゼラン雲に侵入したガトランティス艦隊に真上から逆落としに襲い掛かっていたが、これは本来なら敵が主砲を
存分に使える方向から攻撃している事になり愚直な攻撃に思える。

しかし、第七駆逐戦隊は敵艦隊に対し正面を向けて突撃していた。

これは前面投影面積を減らし、敵弾を被弾する面積を最小にする工夫だったのではないだろうか?

水平方向から近づくと主砲の攻撃は受けづらくなるが、敵艦が使える砲塔数が多くなり、前面投影面積を減らした意味が
減ってしまう、だからバーガーは敵艦の主砲の攻撃方向に真っ向から突っ込んだのだ。

彼らしい大胆な戦法ではある。(「たいらげろ!」・・・久し振りに聞いた爽快な言葉!)

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 話が少しズレてしまったので、ガトランティス艦の回転砲塔の機構について考察する。

使用ビームの種類: これはその色から判断して地球の高圧増幅光線砲に近い種類の物を用いていると考えられる。

             しかし、地球艦のビームはガミラス艦に弾かれ、ガトランティス艦のビームはケルカピア級巡洋艦を
             撃破していた、この違いは何なのだろうか?

砲の口径の違い:  地球艦とガミラス艦の砲の口径はほぼ同じ(ガミラス330mm、地球360mm)だが、画面上から判断
             するにガトランティス艦のビーム直径は1000mm位はありそうである。

             大口径砲の方が一度に目標に大きなエネルギーを叩きつけられる。
       
             これは一度に一条のビームしか放てない回転砲塔の弱点を補う工夫と考えられる。

回転砲塔を採用している理由:  これから記述する事はガトランティス艦も地球艦と同じ高圧増幅光線砲を採用している
                     事を前提としている。

高圧増幅光線砲は中小口径でも速射も出来れば「撫で斬り使用」も出来た。

しかし、ガトランティスがまだアンドロメダ星雲で略奪移動をしていた時、ガミラスの様な強敵に出会ってしまった可能性は
十分にある。

しかもガトランティス側から先制攻撃をしていると考えられるので退くに退けない状態に陥ったと考えられる。

だが、新型の光速兵器の開発など泥縄式に出来る訳もない。

地球艦が高圧増幅光線砲を使用していてそれがガミラス艦に通用しないと判ってからそれを打ち破れる衝撃砲
(陽電子ビーム砲、通称ショック・カノン)を早急に開発、とりあえず、在来艦の艦首に一門装備して実績を見て、使えると
判断したから「ヤマト」はその主砲をショック・カノンに出来たのだ。
(この辺りは製作者サイドにも「技術の連続性」の重要さが判る人物がいたと判断出来、好感を持った。)

話をガトランティスの光速兵器に戻す。

早急に従来の高圧増幅光線砲の威力を手っ取り早く増すにはどうしたら良いか、それは砲の大口径化である。

但し、使えるエネルギーは早々増大出来る訳では無い。

従って大口径ー高圧増幅光線砲は連射出来ない、「撫で斬り攻撃」も出来ない、実体弾の旧式砲と変わらない物になってしまった。

そこで地球のガトリング・ガンと同様な考えの元、一門が発砲したら砲塔を回転させ、次の砲口が発砲する、既に発砲
した砲はエネルギー充填を始め、元の発砲位置に来た時にはその砲は発砲出来るエネルギー充填を終わっており、
再度発砲する・・・これがガトランティスの回転砲塔の仕組みではないかと考えられる。

これなら回転砲塔にの存在意義が充分に証明される。

但し、回転砲塔一基につき発射出来るビームも一条なので、火力が不足する、それを補う為にガトランティス艦は多数の砲塔を装備している。

発砲する位置とタイミングを変えれば旋回砲塔が砲口を敵に向ける操作を短時間で行える長所もある。

ここで面白い事に気が付いた。

それはガトランティス艦は上面は主砲(?)と副砲(?)に埋め尽くされているが、下面には主砲(?)しか存在しない事である。
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私は元々ガトランティス艦の砲塔配置は無駄が多く、地球艦やガミラス艦に比べて非効率な艦だと言う認識を持って
いた。

しかし、これは私の勝手な想像だが、装甲翼の上下に配置された主砲(?)は必ず一対になっている。

これは高エネルギーを回転発射する回転砲は非常に多くのエネルギーを使い、更には発射機構も大きく複雑になって
いるため、数を搭載する事が出来ず、発射機構そのものは回転砲塔上下一対に付き、一台で上面の砲塔を使用して
いる時は下面の砲塔は使用できないのでは?と考えてみた。

そうとでも考えないとガトランティス艦の武装は無駄に重装備過ぎるのである。

次回は各勢力が用いる戦闘艦のデザインと用法について考えてみたい。


               135.宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における戦闘艦のデザインと用法について→ この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-28 21:00 | 考察 | Comments(0)