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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

カテゴリ:考察( 38 )

 ガトランティス(帝国?)の光速兵器は地球艦やガミラス艦と大きく違う特徴を持っている。
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それは回転式の砲塔を持つ事である、地球やガミラスの艦は旋回式の砲塔を持つが攻撃時、砲塔が
廻り続ける様な事はない。

しかも一つの回転式砲塔から発射されるビームは常に一条である。
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この為、”ビームを薙ぐ攻撃”はやり辛いと思われるが、IT制御されていると思われるので不可能ではないと考えられる。

但し、有効なビームは常に一条なので実体弾の単装機関砲に似た効果しか生まないと思われる。

これは大口径砲を持つ巡洋艦や大型戦艦でも変わらない。

この欠点を持つが故にガトランティス(帝国?)軍が小マゼラン雲外縁部でドメル将軍率いる第六空間機甲師団と
接触・戦闘になった時、迅速に火力を集中し、ビームの「撫で斬り」攻撃を効果的に用いるガミラス艦隊に大敗を
喫してしまった。
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この時の戦訓を受けて建造されたのが大型戦艦であろう。

しかし、火力と機動力のバランスを執ろうとした結果、艦体は巨大化し、軽快な運動性は望めなくなってしまったが、その
重装甲と相まってガミラスのゼルグート級に等しい戦力を持っていると考えられる。
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さらには艦橋基部に大型・2連双・一段、中型・三連装・三段の衝撃砲(ショック・カノンとは違う原理を持つ砲?)を備え、
火力を強化しているが、運動性が悪い艦ではいくら、強力な火力を持つ砲でも固定装備ではその価値が半減してしまうと
私は考える。
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 下がってしまった機動性を補うため、敵を少しでも遠くで(アウト・レンジ)して撃破、突破口を形成する目的なのかとも
思えるが、この衝撃砲と言えどエネルギー投射型の兵器なので光速兵器の大欠点、「目標との距離が離れる程、威力が
下がる。」と言う制約からは逃れられない。

本心を言えば私はこのガトランティス大型戦艦の衝撃砲の前面固定装備の意味を見いだせないでいる状態である。
(物語に登場する以上、何がしかの後設定を考える必要があるのだが・・・。)

だから、敵をアウト・レンジする為にはどうしてもガミラスの様に航空宇宙戦力の整備が必要になってくる様に思える。

だが、この問題については別の”戦術的アプローチ”があるのだ。

次回はこの『別の”戦術的アプローチ”』について考察する予定だ。
 


                        129.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における光速兵器について(3)→この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-11 21:00 | 考察 | Comments(5)
 私は 『 63, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(6)』 においてアニメやSF小説に
登場する宇宙空間に置ける戦闘兵器は2種類あると説明した。

「光速兵器」と「大質量兵器」である。

しかし、この二つの内、「大質量兵器」については細かく考察したが、「光速兵器」についてはあまり考察を加えて
来なかった。

そこで今回は「光速兵器」に焦点を当てて考察してみたいと思う。

「宇宙戦艦ヤマト2199」世界で用いられている「光速兵器」は

地球側、「高圧増幅光線砲」( 内容は度の様な物か不明、荷電粒子砲の一種か? )
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      「キリシマ」、「ムラサメ」は艦首にショック・カノン砲を一門装備しているがあまり有効には使えなかった様だ。

      「ヤマト」の主砲はそのショック・カノンである。( 陽電子ビーム砲の一種、ガミラス艦より充填エネルギー量は
      格段に高い。 これは『波動エンジン』の装備でエネルギー源が大容量となった事が大きく影響したと思われる。
 

    それはショック・カノンのビームの色が青白い事で、ガミラス艦の赤いビームより高エネルギーを持つ事が判る。)
   

     「パルス・レーザー砲」、「ヤマト」の対空火器である。

      何故、小口径のショック・カノンにせず、わざわざ旧式な「レーザー」を持ち出して来たのか、少々理解に
      苦しむが速射性がより高い(?)との設定であろう。
      また、74ヤマトの兵器体系を流用した結果だとも考えられる。

      しかし、74ヤマトのパルス・レーザーが「大和」の25mm機銃を念頭においていたと考えられるのに
      2199ヤマトでは12.7cm高角砲の代換装備になっている。

      対するにガミラス艦ではクリピテラ級航宙駆逐艦の後部兵装に133mmの連装速射陽電子ビーム砲塔を
      装備している。

      つまり小口径ショック・カノンの実用化は不可能ではなかったはずなのである。
      だから、パルス・レーザーはもっと小口径にし、その代り装備数を増やした方が、速射性が向上して、より弾幕を
      厚くする事が出来、防御火力としてわざわざ旧式なレーザーを持ち出して来た説得力が増す方向ではなかった
      かと設定者達の兵器に対する認識とそれに伴う考察の詰めの甘さが残念でならない。


ガミラス側、陽電子ビーム砲(荷電粒子砲の一種)
        単なる荷電粒子ビームでは」無く、反物質である陽電子のビームにしたのは高威力を持つ敵ビームとして
        相応しい。
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長所:(1)  これはその攻撃ビーム速度が光速か、それに近いため、非常に早く破壊力を敵に浴びせ掛ける事が
        出来る事である。

        近距離戦ではその迅速な攻撃力が大きな効果をもたらす。(つまり”攻撃力が速い兵器”なのだ。)


ヤマト2199世界においては地球側もガミラス側も「慣性制御」と呼ばれる一種の”重力制御”が行われており、ポルメリア
級強襲航宙母艦の様に噴射口が全く見当たらない艦もあるので空間魚雷にもその技術が使われており、より少ない
推進剤で高速を出せる事が推測出来るがそれでも光速突破は不可能であろう。
(つまり”大質量兵器は攻撃力が遅い兵器”なのだ。)

長所:(2) 破壊力を二次元的に展開出来る事である。

  
大質量兵器は爆発する事で破壊力を展開するがそのエネルギーは立体的(三次元的)に発散され、破壊に必要のない
空間にもエネルギーを撒き散らしてしまう。

そして、光速兵器は単純に目標に命中しただけではビームの直径と同じ貫通口を開けるだけである。
それでも反物質である陽電子ビームであれば”対消滅反応”による爆発も期待出来るが、宇宙空間ではビームと装甲の間に僅かな”真空部分”が出来れば破壊はそこで留まってしまう。

だが、陽電子ビームを発射しつつ、砲塔を僅かに旋回させ、ビームを”薙ぐ”様に移動させればどうなるか、
ビームの照射点が線状(二次元的)に移動し目標を分断する効果が期待出来るのである。
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これが「破壊力を二次元的に展開出来る事」の意味である。

2199ヤマトではガミラスはこの効果を存分に生かし、地球艦隊やガトランティス艦隊を蹴散らす場面が描写されている。

また、ヤマトもショック・カノンのビームでガミラス艦を叩き潰す描写があり、地球側にも光速兵器の二次元的使用の概念はあった事を窺わせる。

ただ、宇宙戦艦ヤマト登場以前の地球艦では「メ号作戦」時など折角、ガミラス艦に通用する事が判っているショック・
カノンを使っていない。

エネルギー源が貧弱で一度撃つと再充填に時間が掛かるとの説もあるが航行にまで影響の出る程のエネルギー消費量
だったのであろうか? (だとすればショック・カノンは兵器として採用されない、もしくはエネルギー源を攻撃用と航行用に分ける工夫をするはずである。)

エネルギー源が貧弱で艦首に装備したショック・カノンも再充填に時間が掛かる様ではビームの二次元的使用が出来る
だけの長時間照射が出来なかったのも頷ける話である。

ただ、ここで注意が必要なのはもし、ショック・カノンがビームの二次元的使用出来るだけの長時間照射が出来たと
すれば、艦首の固定装備でも艦全体を砲塔と考える事でビームの二次元的使用が可能になる事を忘れてはならない。


次回はガミラスと接触を繰り返しているガトランティス帝国の光速兵器について考察してみる予定だ。



追記: ヤマトの波動砲は使用直後全てのエネルギーを失い、機関を再始動する必要があるので旧地球艦隊の艦首固定ショック・カノンと同じ問題を抱えていたが、単艦で多数の敵艦を相手とする必要上、リスクを抱えても装備する必要が
あったと私は理解している。



                       128.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における光速兵器について(2)→ この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-09 21:00 | 考察 | Comments(0)
拙稿 『72, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(15)』に対し、

「大ガミラスの栄光」さんからコメントを頂きました。

それは私が金剛型戦艦は四隻あったが、二隻は対ガミラス戦で喪失した事が予想出来、1隻、「キリシマ」残存
しているのがはっきりしている。

しかし、もう一隻、「ヒエイ」の行方はどうなったのか判らない。

私はこの「ヒエイ」の存在が”第二次内惑星戦争”の引き金を引いたのでは・・・と妄想を逞しくいていましたが、

その間に宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集[EARTH]が発売になり、それに基づいた御指摘を受けました。

それによると地球の日本艦隊の戦艦「金剛」型は

金剛型は計8隻が建造されたが、対ガミラス戦役の中、5隻が外惑星防衛戦、2隻がカ2号作戦で失われ、物語開始時点で残存しているのはキリシマのみとなっている[13]。
コンゴウ(BBS-551)
ハルナ(BBS-552)
ヨシノ(BBS-553)
ミョウコウ(BBS-554)
キリシマ(BBS-555)
ヒエイ(BBS-556)
チョウカイ(BBS-557)
フソウ(BBS-558)

[13]公式設定資料集P152、153

と言う御指摘でした。


それに対する私の回答・考察は以下の如くでした。

この記事を書いた時点では私もまだ公式設定資料集[EARTH]を入手しておらず、勝手な妄想を膨らませて
しまいました。

ただ、この設定には少し不満もあります。

軍事大国ではあるまいし、日本が何で平和時に八隻も有力な戦艦(地球的に見て)を保有していたので
しょうか?

しかも艦番号的に若い艦が比較的遅い時期まで生残り、艦番号が下った艦が外惑星防衛線
(当然、緒戦です。)で失われている・・・。

おかしいでしょう。

日本の宇宙戦艦造船速度はガミラスとの接触直後から外惑星防衛戦までの短期間に4~8隻も戦艦を
作れる程、早かったのでしょうか?

この様に公式設定と言えども突っ込みどころは満載です。

とレスしました。

それに対し「大ガミラスの栄光」さんは更に考察を加えられました。

八隻もあるのはやはり第二次内惑星戦争時の火星戦力が予想以上に強大だったり
(火星駐留艦隊を乗っ取ったとか)、紛争以後の反乱、テロリスト、海賊を警戒したりするためのもだったり…

総力戦争の場合、艦は若老の区別なくさっさと沈んでいきそうですけどねえ

それに地球側の先制攻撃の際にガ軍艦艇の強力さは地球のそれを大幅どころではないほど強力である事を
思い知ったので、先手必勝とばかりに(それとも焦りか、)比較的練度の高い艦隊を送ったのではないでしょうか

**********************************************

これ以降は「大ガミラスの栄光」さんの最期のコメントに対するレスになります。


 さて、まず平時なのにも係わらず、「金剛」型戦艦の多すぎる隻数の問題について考察してみましょう。

何故、私が『八隻は多すぎる!』と、この隻数に拘ったか、そこから話さなくてはなりません。

その前にこの記事を纏める為にNet上を彷徨っている時に、海上自衛隊のイージス艦の隻数が八隻なのに
気が付きました。(ちなみにこちらも「こんごう」型です。)

多分、この「金剛」型戦艦の設定を行った人はこのイージス艦の隻数を適用したものと思われます。

確かに、イージス艦は現海上自衛隊の艦艇で主力・・・と言って良い位置にあります。

しかし、過去にあった「金剛」型「巡洋戦艦」四隻の意味とイージス艦八隻の意味は全く違います。

「金剛」型巡洋戦艦は米海軍に対する抑止力として長年寄与して来ました。

対するにイージス艦はイージス・システムの一環として働く事を想定して建造されています。

勿論、個艦でも充分な対空能力を発揮できますが、多数の同型艦と連携する事により”神の楯(イージス)”と
して絶大な力を発揮しますが、抑止力としては見た目が所詮、「軽巡」か「駆逐艦」なので数を揃える事で
その「抑止力としての機能を補おう」としているのです。

しかし、2199の「金剛」型は見た目も立派な戦艦です。

周辺諸国に対する”抑止力”として建造するなら四隻位が妥当な量です。

もし、八隻も建造したら日本が「軍事大国」化して周辺諸国に害をなそうと画策していると取られてもしかたあり
ません。

また、経済的な面でも多数の戦艦を建造しすぎるのは問題です。

「金剛」型戦艦と「コスモ・ファルコン」、どちらが高価か、考えなくても判りますよね。

現在の航空自衛隊の主力戦闘機F-15イーグルの価格は約100億円、「コスモ・ファルコン」が同額で作れたと
して、「金剛」型戦艦がその十倍、約1000億円で作れるでしょうか?
(ちなみに「軽巡」か「駆逐艦」にしか見えない、イージス艦「こんごう」でも、その価格は約1200億円です。)

巡洋戦艦「金剛」は英・ビッカース社で建造されましたが、当事の価格で約2300万ポンドもする大きな買い物でした。

これをライセンス生産で国内で後、三隻造ったのですから、当事の日本は相当な無理をしていたのが判ります。


「金剛」型宇宙戦艦をガミラス戦が始まった後に残り二~四隻を建造したのなら話はまだ話は判ります。
(「懐の心配」より「命の心配」が重要なのは当然です。)

しかし、平時に、こんな戦争にしか、役に立たない高価な船を八隻も揃えることなど正気の沙汰とは思え
ません。

また、もし、残りの二~四隻を追加建造する場合、十年も前の古い設計で新造戦艦を作るでしょうか?

”「改・金剛」型”とも言うべき、全く別の船になったはずです?

『八隻もあるのはやはり第二次内惑星戦争時の火星戦力が予想以上に強大だったり
(火星駐留艦隊を乗っ取ったとか)、紛争以後の反乱、テロリスト、海賊を警戒したりするためのもの
だったり…』

と言う考察についても意見を言わせて頂きます。

『第二次内惑星戦争時の火星戦力が予想以上に強大だった。』については現在でも普通に行われている
情報戦について考えれば火星側が金剛型に匹敵する戦力、(質・量の面を合わせて)を持っているか、あるいは
持とうとしているのか、この程度の情報は簡単に掴めます。

『予想以上に強力だった』などと言う事が起これば情報担当責任者は完全に責任を問われるでしょう。

『火星駐留艦隊を乗っ取ったとか・・・』 一隻の船なら乗っ取る事も不可能ではありません。

しかし、まだ”国家未満の反乱分子”が艦隊を丸々一つ乗っ取る事など不可能です。

また、「駐留艦隊」と言うと「戦艦」を旗艦とし、「巡洋艦」、「駆逐艦」で構成された「艦隊」を想像しがちですが、

第二次内惑星戦争時、火星政府はまだ樹立されておらず、火星表面の大部分は地球の各国に制圧されて
いたと考えられます。

こうした”制圧戦”に必要なのは「艦隊」ではなく、”陸軍”や”海(宙)兵隊”です。

そしてそれらの地上兵力を運搬するのは「揚陸艦」です。

だから、火星独立強行派が奪取出来るのは余程特殊な理由が無い限り、「揚陸艦」が精々です。

ただ、これ等の「揚陸艦」であっても”対艦ミサイル”は多数積めるので全く軍艦として戦力外になるかと言うと
そうでもありません。

しかし、こうした”仮装巡洋艦”の相手は正規巡洋艦の役目であり、”戦艦”の出る幕ではありません。

現に「村雨」型はそうした理由?で量産されていました。

『紛争以後の反乱やテロリスト』に対し「戦艦」を差し向けるのは「”蚊柱”に対し”砲弾”を打ち込む」様な
無意味な行為です。

莫大な費用を掛けつつ、戦果は少しも上げられない「ヘタな作戦」の典型です。

「金剛型」戦艦八隻を保有する理由には成り得ないと私は考えます。

**********************************************

次に『海(宙)賊』について考えてみましょう。

今まで多数のアニメで「宇宙海賊」が活躍する場面が幾つもありましたが、少しでも『海(宙)賊』の存在意義に
ついて掘り下げのあったのは私の知る限り、「モーレツ・宇宙海賊」だけです。

その他の作品の「宇宙海賊」達は宇宙に出没する「窃盗団」に過ぎませんでした。

現に”マラッカ海峡”にはそうした「窃盗団」である「海賊」が出没しているようですが、その鎮圧に空母や
護衛艦が出動したという話は聞いた事がありません。

この様な「窃盗団」に対しては巡視艇で充分なのです。

とても「戦艦」の出る幕はありません。 「コスト・パフォーマンス」を考えれば当然の事です。

また、『宇宙」という「特別な環境」を考えれば「海(宙)賊」が簡単に活動出来る環境でない事は直ぐに判り
ます。

呼吸する「空気」すら持って歩かねばならない環境なのですから・・・。 

そこで行われる「海(宙)賊」行為とは敵対勢力の輸送物資を輸送船毎、破壊して敵の手に渡らない様に
する事、「通商破壊戦」に他なりません。

ここまで来れば大規模な戦闘が予想されますので「戦艦」の出番もあるのですが、まぁ、大概の
「通商破壊戦」は軽巡洋艦の役目です。

自分より強い艦にであったら、優速を生かして退避し、じぶんより弱い艦や輸送船などはその餌食とする、
これが本来の海軍艦艇の戦い方です。

**********************************************

『総力戦争の場合、艦は若老の区別なくさっさと沈んでいきそうですけどねえ

それに地球側の先制攻撃の際にガ軍艦艇の強力さは地球のそれを大幅どころではないほど強力である事を
思い知ったので、先手必勝とばかりに(それとも焦りか、)比較的練度の高い艦隊を送ったのではないでしょうか』

ヨシノ(BBS-553)      (「コンゴウ」型    外惑星防衛戦で喪失)
ミョウコウ(BBS-554)    (「コンゴウ」型    外惑星防衛戦で喪失)
ヒエイ(BBS-556)      (「改・コンゴウ」型 外惑星防衛戦で喪失)
チョウカイ(BBS-557)    (「改・コンゴウ」型 外惑星防衛戦で喪失)
フソウ(BBS-558)      (「改・コンゴウ」型 外惑星防衛戦で喪失)

コンゴウ(BBS-551)     (「コンゴウ」型 カ号作戦戦で喪失)
ハルナ(BBS-552)      (「コンゴウ」型 カ号作戦戦で喪失)

キリシマ(BBS-555)     (「改・コンゴウ」型 メ号作戦でも残存)

[13]公式設定資料集P152、153から類推

と言う戦歴があるようですが「外惑星防衛戦にキリシマはドック入りでもしていて参加しなかったのでしょうか?
ないしは八隻全部が作戦に参加、コンゴウ、ハルナ、キリシマだけが帰還出来たのでしょうか?

戦力の逐次投入は一番やってはいけない戦術です。 

当然、全力出撃が基本だったと思われます。

外惑星防衛戦で多数の艦を失ったとしてもそれは逐次投入という愚かな戦術ではなく、乾坤一滴の作戦だったはずです。

ガミラス戦開戦時には「金剛」型戦艦は四隻程度の保有量だったが、米・ソ、欧州、の艦隊が数度に渡り、
ガミラスと接触、防衛戦闘を行いながら情報を取る、その情報は次々と次に戦う艦隊にフィード・バックされて
「改・金剛」型四隻が建造された。(艦番555~558)

そしてその集大成として「金剛」型戦艦四隻と「改・金剛」型戦艦四隻による最期の「外惑星防衛戦」が行われた
が、残念ながら、ガミラスに対して決定的な打撃は与える事は出来ず、参加した八隻の内、帰還出来たのは
「金剛」型二隻「コンゴウ」「ハルナ」、「改・金剛型」一隻「キリシマ」だけだった。  

そして更に改装を重ねた「金剛」型と「改・金剛」型が投入された最期の艦隊戦?が「カ号作戦での辛勝」であった。

この後、ガミラスは攻撃を遊星爆弾攻撃に絞り、無駄な艦隊戦は仕掛けてこなかった。・・・と言われるが

地球人が「遊星爆弾」攻撃を黙って受けていたとはとても考えられず、少なくとも「遊星爆弾」攻撃の初期には
ガミラスも「遊星爆弾」を地球近傍まで護衛していたと思われ、地球の迎撃部隊とガミラスの護衛部隊の間の
小規模な戦闘は果てしなく繰り返されていたのではないかと思っています。
(地球人は攻撃目標を見つけたら無駄と判っていても攻撃せざるを得ない「好戦的」な生物です。)

また艦の乗組員の連度に触れられていましたが、これは一階には言えませんが、基本的には”古い艦”の
方が”新しい艦”の乗組員よりも錬度は高いはずです。(経験が長いのですから。)


私も重宝している「公式設定資料集[EARTH]ですがやはり完全な軍事専門家が書いているわけではないので
シロウトの私が見ても「おかしい!」と感じる所は多々あります。

決して”聖典”ではありませんからおかしいと思ったらその理由を考えて下さい。

そして、もし、作品を何か作っているのならそこに生かしてください。

宜しくお願い申し上げます。
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by YAMATOSS992 | 2013-09-22 22:00 | 考察 | Comments(29)
 「メ」号作戦では実質上、第一艦隊の主力であった「磯風」型突撃宇宙駆逐艦の設計思想について考えて
みたいと思う。
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「メ」号作戦では強力なガミラスの陽電子ビーム砲の餌食となり、次々と撃沈される悲壮な姿が描写されたが、
唯一、戦果を挙げたのも「磯風」型突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」であった。

「ユキカゼ」は後の宇宙戦艦「ヤマト」に搭載する目的で開発された試製空間魚雷を搭載していたため、戦果を
挙げられたと「設定資料集」ではっきりと語られたが、「磯風」型突撃宇宙駆逐艦の空間魚雷は非常に全長の
短い「短魚雷」で「ヤマト」用の試作品だったとしてもその弾頭だけが試作品と交換されていたと思われる。

つまり、この宇宙駆逐艦は搭載する兵器の交換が非常に簡単に行え、目的に応じた兵装を選択出来た事を
この事は物語っている。

もし、単に試製魚雷を試しに積んで「メ」号作戦に参加させるなら「村雨」型宇宙巡洋艦の方が相応しい。

それを敢えて「ユキカゼ」に搭載したのは「ユキカゼ」が先遣艦に指定されており、ガミラスと最初に戦闘を
交える可能性が高かった事もあるが、搭載兵器の融通性の高さも理由として挙げられる。

 こうした兵装の戦術目的による交換は20~21世紀初頭の軍用機の運用に近い物を思わせる。

F/A-18E・F 戦闘・攻撃機
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F/A-18E (単座、防空任務が主。)
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F/A-18F (復座、攻撃任務が主。)
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また、公式設定資料集[EARTH]によれば地球艦隊の内でも小型のコルベットに分類される艦であり、
戦艦、巡洋艦とは異なり、内惑星戦争時に活躍した宙雷艇の設計思想を受け継いで開発されたとある。

つまり、戦艦や巡洋艦とは全く違う設計思想で設計された艦なのである。

 そして小型のコルベットという設定だが、小型=短航続力であり、内惑星戦争時の宙雷艇が基本となっている
という事であるが、この内惑星戦争時に使われた宙雷艇は一体、どんな艦だったのであろうか?

少なくとも第一次内惑星戦争の戦場は主に火星ー木星軌道と遠方であり、短航続力の宙雷艇が活躍する
余地は無い。

では第二次内惑星戦争ではどうであろうか?

第二次内惑星戦争では火星陣営は地球に対して遊星爆弾攻撃を行った。

これは日本に地下シェルターを多数、建築させる程激しく脅威的なものだった事が分かる。

地下シェルターによる防衛はあくまで受動的なものに過ぎない。

当然、能動的な防衛、即ち遊星爆弾の迎撃が行われたと考えられる。

内惑星戦争時に使われた宙雷艇とはこの地球の防空を担う迎撃艦だったのでは無いだろうか?

だからその思想を受け継いで建造された「磯風」型突撃宇宙駆逐艦もその主な任務はガミラスの遊星爆弾の
迎撃だったと考えられる。

但し、ガミラスの遊星爆弾による戦略攻撃が行われる前に行われたカ号作戦(第二次火星沖会戦)にも
地球艦隊の一翼を担って参加している様なので迎撃専用に建造されたのでは無いかもしれない。
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後、「磯風」型突撃宇宙駆逐艦に特徴的なのは前部に三門の空間魚雷発射管と127mm対艦砲、そして
艦橋を守る装甲翼を備えている事である。

空間魚雷は対遊星爆弾用と考えられるが、127mm対艦砲は一体、何の為に装備している物であろうか?

敵艦の至近距離から攻撃を加えるために付いている様だが、ガミラス艦にそこまで接近するのは至難の
技だったのではないだろうか?

だから、私はこれも対遊星爆弾用の装備だったと推測する。

 遊星爆弾の迎撃は必ずしもそれを破壊する必要はない、地球に落下する軌道から外しさえすれば良いので
ある。

127mmの砲弾でも当たり所によっては遊星爆弾の軌道を変える事が可能だ。

 但し、「ヤマト2199」の物語の内では語られないが、ガミラスによる遊星爆弾による戦略攻撃が初まった時、
当然、地球側は迎撃作戦を展開したが、ガミラスも初期には遊星爆弾を艦艇で護衛して迎撃を阻止する戦術を
執ったと思われる。

「磯風」型はそうしたガミラス艦の妨害を退けて遊星爆弾を迎撃しなくてはならなかった。

だから、前部を集中的に守る装甲翼を装備しているし、駆逐艦にしては重装備である127mm高圧増幅光線
三連装砲塔を装備しているのもこうした戦術的運用をするためであろう。

そして進行方向に攻撃力と防御力を集中した配置は航空機型であり、突撃型と呼ぶに相応しい設計である。

 だから、「磯風」型突撃宇宙駆逐艦は本来、「金剛」型宇宙戦艦や「村雨」型宇宙巡洋艦と艦隊を組む設計
思想の艦ではなかった。

それが、、「金剛」型宇宙戦艦や「村雨」型宇宙巡洋艦と艦隊を組んで冥王星まで遠征せざるを得なかった
メ号作戦がいかに切羽詰まったものだったか、想像に難くない。


      「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味→ この項、とりあえず了。
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by yamatoss992 | 2013-08-07 22:30 | 考察 | Comments(0)
 ガミラスの艦艇は「濃緑色」の軍艦らしい迷彩色を採用している。

 ガイデロール級航宙戦艦 (二等航宙装甲艦のうち最大の艦)
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 デストリア級航宙重巡洋艦 (二等航宙装甲艦だが、地球では「戦艦」に分類する位、強力。) 
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 ケルカピア級航宙高速巡洋艦 (二等航宙装甲艦。 地球でいう軽巡的な役割を持つ。)
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 クリピテラ級航宙駆逐艦 (二等航宙装甲艦中で最小の駆逐艦。 しかし、実質的な主力艦である。)
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しかし、何故か、地球の艦艇は「赤」や「黄色」、「白」、「灰色」といった宇宙で使うには不似合いな派手な色を
多用している。

 宇宙戦艦「キリシマ」 (メ号作戦時は地球艦隊で唯一残った戦艦だった。「金剛」型宇宙戦艦。)
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 宇宙巡洋艦「ムラサメ」 (メ号作戦にも同型艦が多数が参加したが、活躍の機会も無く、全滅。)
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 突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」 (メ号作戦では唯一、戦果を上げた艦。他の同型艦は活躍せず。)
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常識的に考えてもこの塗装の差異は異常である。

普通、「濃紺」とか、「漆黒」とか、暗い色が宇宙戦闘艦には相応しい。

それが証拠に宇宙戦艦「ヤマト」の塗装は暗灰色で艦底部も暗赤色である。
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この塗装なら深宇宙を航行していても目立つ事はない。

 では、どうしてそれまでの地球艦艇の色は目立つ色を採用していたのであろうか?

それは地球の宇宙艦艇が活動していた場所が、大きく関係する。

第一次内惑星戦争も第二次内惑星戦争も艦艇が活動したのは 地球 ⇔ 火星 ⇔ 木星 の通商路だった。

そして、火星も木星もその色は赤系の色で占められていた。

当然、その近傍で作戦を行う艦艇の色もそれに合わせた迷彩色として赤黄灰白を組み合わせた塗装と
なったのである。

 戦艦「フレードリッヒ・デア・グロッセ」 (ドイツ連邦艦隊旗艦、下図は対ガミラス戦で木星軌道上の
                             エネルギー・プラントの防衛戦で奮戦する姿。 記事No.13 )
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 そして「戦艦」は単色だが、巡洋艦や駆逐艦が複数の色の塗り訳になっているのは艦隊戦ではなく、独航して
いる時に戦闘しなければならなくなった場合、高機動運動をしなければならないが、その時、塗装が複雑に
塗り別けられていると辺りの背景に紛れ安くなり、迷彩の効果が上がるのである。

 また、迷彩は決して背景に完全に溶け込む必要はない、遠方から見た時、その動きや隻数、大きさの誤認
とかを誘うものであればそれで良い。

多分、メ号作戦以前は地球艦隊は木星より外の軌道で戦う事はなかったと考えられる。
(土星宙域の通商破壊戦を戦った、第一、二特務戦隊は例外。 記事No.8、33 )

 だから、地球艦隊の塗装は昔の第一次、二次の内惑星戦争時のままメ号作戦を戦わざるを得なかった。

また、地球の第一艦隊の本当の任務はイスカンダルからの使者を無事に向かえる為の「陽動」だった。

この事を考慮するとわざと目立つ塗装のまま、作戦に赴いたとのでは? とも考えてられる。

 だとしたら、艦隊の大部分の乗組員は「陽動」だという事を知らされなくても、目的地が冥王星なのに塗装の
変更命令が無い事で「何か、有る・・・。」と、薄々気が付いていたのではないか? それを承知で死地に赴いたのではないか? 

と、悲壮な事を考えてしまったりする。


 次回は今までの地球艦艇とは一見、設計思想に差異がある様に見える「磯風」型突撃宇宙駆逐艦について
分析してみたいと思う。


      77, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(19) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-08-03 21:00 | 考察 | Comments(0)
 第一次内惑星戦争に使われた宇宙駆逐艦とはどんな艦だったのであろうか?

ここでは日本艦隊の艦隊型駆逐艦「陽炎」型とドイツ艦隊の船団護送駆逐艦「Z」級を紹介する。

 <艦隊型駆逐艦「陽炎」型>
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 第一次内惑星戦争時、日本は当初、傍観を決め込んでいた。

しかし、ドイツが無制限通商破壊戦を宣言すると日本の補給船団もドイツ通商破壊艦の攻撃対象となった。

そこで村雨型戦時急増巡洋艦が計画されたが、日本も宇宙戦力を全く持っていなかった訳ではなく、少し
旧式ではあるが艦隊型の駆逐艦「陽炎」型を装備していた。
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 この艦の特徴は対艦ミサイルのプラット・ホームに徹して設計されていた事である。

そして増装を着ければ木星ー地球間の往復も問題なく出来た。

この艦は駆逐艦とは言うものの、前方固定武装(5inレーザー砲×6門)がある事や増設した対艦ミサイルの
搭載方法など航空機の設計を色濃く残している。

これが、地球の航空宇宙戦闘艦艇の基本設計思想であり、ガミラス戦闘艦艇が艦艇型の設計だったのと
対象的であった。              (後の「磯風」型突撃宇宙駆逐艦も完全に航空機型の設計。-後記)

 ただし、艦橋以外全くの無装甲だったので消耗も激しく、戦時急増型の巡洋艦「村雨」型が計画された。

対艦ミサイルを主兵装としているのでガミラスの航空宇宙戦略について分析した時に語った様に、実質上の
艦隊宙母として機能する艦であった。

当然、対艦ミサイルとその運用システム(ソフト)を積み替えれば簡単に戦力のアップ・トウ・デートが出来たの
である。

このため、この艦型は第一次内惑星戦争はおろか、第二次内惑星戦争、果ては対ガミラス戦まで使われた。

                                                      ( 記事 No.15 参照 )

**********************************************

< Z級・駆逐艦 > ドイツ艦隊 通商保護戦闘用艦艇
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どちらかと言うと通商破壊戦より、自国の補給路を防衛する為に建造された。

その為、対艦ミサイルのVLSは「陽炎」型と同数もっているが、軽巡なみのレーザーを砲塔形式で搭載していた。

この配置ならほとんど全方位に全レーザー砲を集中出来るのだ。

これによって襲ってきた敵の対艦ミサイルはおろか、その母艦まで射程に収める事が出来、光速兵器の
迅速性を最大限に生かした戦闘をする事が出来た。

この艦も日本の「陽炎」型と同じく、多数の対艦ミサイルVLSを積んでいたので、ミサイルとその運用ソフトを
アップ・トウ・デートする事で長く使われ続け、対ガミラス戦も旧式艦ながら良く戦った。 ( 記事 No. 5, 7 参照 )

 次回はガミラスの艦艇が「濃緑色」と言った軍艦らしい迷彩色を採用しているのに何故、地球の艦艇が「赤」や
「黄色」、「白」、「灰色」といった宇宙で使うには不似合いな派手な色を多用しているのか、を中心に宇宙で
戦われる情報戦について語ってみたい。

      76, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(18) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-08-02 21:00 | 考察 | Comments(0)
 <第一次内惑星戦争>

 この戦争については「ヤマト2199」の物語のなかで唯の一度も名前すら出てこない謎の戦争である。

しかし、<第二次内惑星戦争>については僅かながらに語られている。

当然、<第二次・・・>があった以上、<第一次内惑星戦争>が存在したものと考えなければならない。

前記事で「村雨」型巡洋艦は戦時急増型の設計がなされている事を述べた。

その要求は大航続力と隻数を揃える事であった。(量産性の考慮はこの為である。)

この要求が出されるもっとも大きな理由として考えられるのは通商破壊・保護作戦に使用する事である。

 第二次内惑星戦争の要因の一つに地球側が火星側に独立を許すと木星にある資源・エネルギー・プラント
から地球に資源やエネルギー(メタンや水素)を運ぶ補給線をブッタ斬る形で火星に反地球勢力が存在する
形になるのを地球側が嫌った事が大きい。
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そうでなければ、さっさと独立させて自治を認めた方が地球側にとっても余計な経費が掛らず都合が良い。

しかし、堂々と反地球を叫んでいる連中が地球ー木星間の補給線に手を出さないはずは無かったからである。

**********************************************

 第一次内惑星戦争はまだ地球外にそうした反地球勢力の存在は無くても、国家間の争いはまだ続いていた
時代に起こった。

しかし、地球内部で再び核戦争を画策する程、人類は馬鹿ではなかった。

そのかわり、戦争の形態は大きく変わり、物理的な破壊力をぶつけ合う戦争は影を潜め、代わりに情報戦、
サイバー・テロが日常的に行われる様になった。

昔の様に宣戦布告してから戦争を行うという、ある意味のんびりした時代ではなく、1年365日、ありとあらゆる
時が戦時となってちょっと気を緩めると姿の無い敵にインフラを破壊されたり、重要な国家機密を盗んだり、
盗まれたりと気の休まらない戦闘が今でも続いている。 (2013年現在の現実も同じ。)

但し、直接、血が流れないので戦争をしている実感は国民にはなかった。

第一次内惑星戦争はそうした情報戦の果てに一つの国家が昔ながらの通商破壊戦を周辺国家に挑んだ事が
発端である。

2168年、EUの加盟国の一つ、ドイツの政権がネオ・ナチスに奪われ、ドイツはEUを脱退すると同時に周辺国家に対し宣戦を布告した。

慢性的に何十年も続いた不況は再びナチスの悪夢を呼び覚ましたのだ。

2169年、慢性的に続いていた、情報戦では埒が明かない事に気が付いたドイツは戦略を大きく転換した。

木星ー地球間の補給線を襲って敵を干上がらせる伝統的な戦略に切り替えたのである。
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地球上では未だにPGM技術に裏打ちされた核攻撃戦力を互いに維持していたので地上では物理的戦争を行う
のは自殺行為であったが、宇宙でなら核兵器も使い放題、比較的小型の船舶でも核武装すれば立派な通商
破壊艦として機能したのである。

 そうして最初は普通の民間船に核武装させた仮装巡洋艦が活躍したが、英国を初めとする他のEU諸国は
正規の巡洋艦を通商路保護の為に投入して来た。

ドイツも通商破壊作戦を始める前に仮装巡洋艦ではなく、正規の通商破壊艦たる装甲艦「ドイッチェ・ランド」級を
4隻と軽巡洋艦「エムデン」級を8隻、建造してこの任に充てた計画で、2169年には実戦投入した。

しかし、装甲艦「ドイッチェ・ランド」級は「自艦より砲力の強い敵よりは早く、自艦に追いつける敵よりは砲力が
強い!」事が売りだったが、米ソや日本がこの通商保護の為にEUに協力して艦艇を送り込む様になると、特に
米国の「レキシントン」級の巡洋戦艦に対しては砲力、速度共に劣り、旧式化してしまった。(2169年末)

当然、ドイツ側も米国の参戦と「レキシントン」級の投入は予想しており、新型通商破壊艦「シャルンホルスト」級を
計画、建造した。
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4隻計画されたが2隻、「シャルンホルスト」は完成、「グナイゼナウ」は完全に作戦可能なまでに慣熟訓練まで
済んでいた。

しかし、後の2隻「デアフリンガー」と「リュッツオー」は建造途中で終戦となり、完成しなかった。
                                                      ( 2171年初、終戦 )

ドイツが破れたのは別にドイツが通商破壊戦で破れたためではなく、ドイツ本国、首都ベルリンに米ソの空挺
部隊が北と南から同時に送り込まれ、実力で制圧されてしまったからである。

米・ソは対立はしてはいたが、ネオ・ナチスの様な無法者を世界の警察を自任する米とそれに負けじと対抗する
ソ連が許しておく訳はなかったのである。

ネオ・ナチスが建造した通商破壊艦は全て廃艦となった。

これが後の対ガミラス戦で役に立つ事になるのだが、それは別の話とする。(記事No.8)

何故、今まで情報戦やサイバー・テロだった戦争が宇宙戦とは言え、実力行使の物理戦闘になったのか?

それは長引く世界的不況と戦争がサイバー化してしまって今まで栄えてきた軍需産業が干上がってしまった
事に大きな原因がある。

戦争とは全く非生産的な破壊行為であり無用の物であるべきだが、実際はそれを糧として来た人々がいた事を
忘れてはならない。

ミサイルにしても銃弾にしても消耗品であり、何を生むものでもないのだが、実際の戦争では莫大な量のそれら
消耗品が使われる事は軍需産業にとって必要な事だったのだ。

これは勿論、艦艇や航空機などそれらの消耗品を消費する存在も同じく軍需産業を潤すものだった。

日本国防軍の「村雨」型宇宙巡洋艦の量産などもEUとドイツの戦争なのだから、本来、無関係で必要なかった
はずであるが、国内の軍需産業の維持の為、無駄を承知で自国プラントと補給線の確保の名目で少数が建造
された。

(大量に量産されたのは戦争の当事国だった、第二次内惑星戦争時と考えられる。)

もちろん、自国プラントの防衛も必要だったので「金剛」型戦艦も4隻、建造された。

2隻づつ、1個の戦隊を組み、交替でエネルギー・プラントを防衛する計画だったが、「金剛」型戦艦の完成は
1971年までかかり、第一次内惑星戦争には間に合わなかったのである。

 しかし、この戦争がその舞台だった木星ー地球間の宇宙空間は完全に外惑星空間であったのにも係わらず、
「内惑星・・・」と呼ばれるのは紛争当事国が地球上にあった為である。

これは「第二次内惑星戦争」でも同じ事で敵が「火星」であり、「外惑星」であっても、「地球」は「内惑星」だから
「第二次内惑星戦争」と呼ばれるのである。

次回は第一次内惑星戦争に用いられた駆逐艦について考えてみたい。


追伸:今日 「宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集 [EARTH] 」 が届いた。

ウーム、私の設定とかみ合っていたり、いなかったり、と随分楽しませて(悩ませて)もらった。

ここまで詳細な設定が出来るのはやはり「ヤマト」だからに他ならない。

製作者達の「ヤマトとその世界」に対する「愛」がこんな形で凝結する時が来ようとは誰が考えたであろうか?


      75, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(17) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-08-01 21:00 | 考察 | Comments(0)
  話が少しそれたので地球、というか、太陽系内で戦われた内惑星戦争で用いられた艦艇に話を戻す。

内惑星戦争は二回戦われている。

第二次内惑星戦争と言う言葉がしきりに物語の中で語られるので、今まで一切、語られた事はないが、第一次
内惑星戦争があった事は推定出来る。(第一次内惑星戦争の経緯、その物については後記・推定する。)

後で詳細は述べるが、私はその戦争は2170年以前、2168年~2171年頃にあった物だろうと推察する。

それは「村雨」型巡洋艦の進宙が2170年だからである。
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(画像は2199年時の最終状態)

 前に私は記事「別項(2)」で『この「村雨」型宇宙巡洋艦が特徴のない、メ号作戦での地球艦隊の艦隊らしさを
演出するためだけに設定された凡庸な艦』と酷評したが、それは大きな間違いであった。

この艦は武装が非常に軽い事、しかし、それを補うかの様に射角の広い砲塔配置を持つ事に気が付いたからで
ある。
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ここに、この艦の設計思想と運用方法が見て取れるのである。

まず非常に平凡に見える船体であるが、これは反対に量産性を考慮した設計である事を現す。

平時にここまで量産性を考慮した艦を設計するとは考え難いので戦時の設計艦である事が判る。

また、後述するこの第一次内惑星戦争の特性上、艦の数が必要であった。

だから武装は最低限にしつつ、砲塔はその効果を最大限に発揮出来る配置を研究、採用している。

また、武装が軽目で少ないのは量産性を考慮すると共に船体を軽くし、大航続距離を与えるためであったろう。

これも第一次内惑星戦争の特性上、必要な要求性能であった。

 就航時は備砲として荷電粒子ビーム砲を備えていたが、翌年完成した「金剛」型戦艦が装備した新型の高圧
増幅光線砲の実績が非常に良かった(重量が軽く、威力が大)ので口径は36cm→20cmと、少し縮小したが、
備砲を換装した。

また、「金剛型戦艦」と「村雨型巡洋艦」は対ガミラス戦の為に2190年代後半に大改装を受けて艦首に陽電子・
衝撃砲を一門、固定装備したのは有名な話だが、では改装前は何を装備していたのであろうか?

艦首最先端なので探知用のセンサーとそのアンテナを装備していた可能性が高いと私は思う。(私的設定)

これは地球の軍用宇宙船なら20~21世紀の軍用機の特徴を引き継いでいたであろうと考えるからである。
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(「村雨」型巡洋艦はこの状態で第二次内惑星戦争を戦った。)

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 「村雨」型が戦時急増艦だったとすれば、正規巡洋艦は何であったのだろうか?

私は木星のエネルギー・プラント防衛を目的に造くられた日本最初の長距離巡航可能な宇宙巡洋艦があったと
考える、「高雄」型重巡である。


「高雄」型重巡洋艦「タカオ」 (同型艦「アタゴ」 「チョウカイ」 「マヤ」)
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(初期型連装8in荷電粒子ビーム砲塔×5基、10門、VLS×24基 軸方向対艦ミサイル×8門 2160年就航)

第三砲塔が艦橋砲塔になっているのが特徴である。

これは構造が複雑にはなるが使用実績は良かったので「金剛」型宇宙戦艦の大改装時に採用された。
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第一次改装後の重巡「タカオ」型 備砲は連装20cm高圧増幅光線砲塔×5基 10門に変わった。

第二次内惑星戦争時にはこの仕様で参戦しているが、図体が戦艦並みに大きく軽快な運動性に欠けたので
地球本土の防衛ラインの形成に用いられたため、火星軍の「遊星爆弾・発射・コントロール基地」を攻撃した
沖田艦隊には参加していない。

 対ガミラス戦時にはあまりに旧式なので後方警戒任務に就いたが、その船体容量が大きい事を生かして、
「タカオ」と「アタゴ」が早期警戒艦に改装された。 ( 後記・「早期警戒艦の発達」 )

**********************************************
 第二次内惑星戦争に用いられたのは主に「金剛型戦艦」と「村雨型巡洋艦」、「陽炎型」艦隊型駆逐艦(私的
設定)であった。

「金剛」型宇宙戦艦は「メ号作戦」で唯一、生還した沖田提督の「キリシマ」が有名である。
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 この艦は第一次内惑星戦争が勃発してから木星にあったエネルギー・プラントの防衛戦力増強のため戦時
急増された艦であった。

しかし、戦艦は巡洋艦とは訳が違い、防御力などもそれなりに考慮しなければならず、就航出来たのは戦争が
終わった1971年末であった。

しかし、武装として軽量、高威力の高圧増幅光線砲を最初から装備するなど内容的には新技術が沢山盛込
まれ、各国の新鋭艦の雛形になった。

 「金剛」型戦艦 (同型艦「コンゴウ」 「ハルナ」 「キリシマ」  「ヒエイ」)
 
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火星独立運動強行派に拿捕された「ヒエイ」は火星軍に「レア・シルヴィア」と改名されて火星艦隊の旗艦と
なった。
(火星が軍神マーズになぞらえた名前を持つ惑星なので、旗艦は軍神マーズの恋人、「レア・シルヴィア」に
ちなんで、その名を付けられた。)

沖田提督が火星軍の「遊星爆弾・発射・コントロール基地」を攻撃した際、旗艦としたのは「コンゴウ」であった。
( 第一次火星沖会戦と後に呼ばれる「カ(一)号作戦」である。 )
建造後約10年が経過した「金剛」型ではあったが、1980年まで太陽系宇宙内は比較的平和であり、木星の
エネルギー・プラントと地球を結ぶ補給路を確保出来れば良かったのでその後、新型は「ヤマト」まで開発され
なかった。

第二次世界大戦頃でも軍艦の寿命は艦齢30年と言われており、現在の航空機でも10年~20年使うのは
当たり前である。

建造後、約10年を経た「金剛」型宇宙戦艦も充分、最新鋭艦と言って良いと思われる。

**********************************************

 第二次内惑星戦争にはこの他、「陽炎」型艦隊駆逐艦も用いられたがこの艦は設計が古く、第一次内惑星
戦争時ですら、旧式とまでは言わないまでも「型落ち」位古い艦なので、第一次内惑星戦争の所で述べる。

次回は第一次内惑星戦争とそれに使われた艦艇について考察する。


      74, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(16) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-07-30 22:00 | 考察 | Comments(0)
 <第二次内惑星戦争>
この戦いについては僅かではあるが「ヤマト2199」の物語の中で語られる。

太陽圏に別れを告げるために行われた「太陽系赤道際」の最中、地球に肉親のいない、古代進と山本玲は
共に「ヤマト」の修理を行う船外活動を手伝うが、その時の会話で山本玲が自分が火星人(マーズ・ノイド)であり、
祖父が火星生まれで自分が生まれた頃、第二次内惑星戦争が起こって、(火星が負けて)地球に強制移住
させられた事を語った。
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「ヤマト」発進時の年号は西暦2199年であり、当時の山本玲は19歳であったから、第二次内惑星戦争が戦わ
れたのは2180年である事が判る。

別の資料によれば、第二次内惑星戦争はテラ・フォーミングの進んだ火星が力を貯え、地球に対して独立戦争を
挑んだ物と言われている。

テラ・フォーミングが行われる位、火星移民と地球本星は友好な関係を持っていたはずだが、一部の独立
強行派が自治を主張、地球との戦争を画策してついに戦端が開かれた。(戦艦「ヒエイ」の奪取)

地球政府は本来なら火星の自治を認める事に何も異論は無かったが、問題は火星の位置であった。

火星は各国エネルギー・プラントの集まっている木星とそれを頼りとする地球の間にある。

火星が地球とは全く違った勢力の下にあるとなると、地球の生命線が脅かされる事になるのだ。

したがって、地球としては火星の独立・自治など、断固、認める訳にはいかなかった。
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地球に対して独立戦争を挑んだ以上、地球が黙っていないのは確実だったが、地球の艦隊に対抗出来る力は
火星には無かった。

しかも、悪い事に火星人(マーズ・ノイド)の居住しているのは火星本星だけでなく、周囲の宇宙空間に浮かんだ
スペース・コロニーが多数あり、その防衛も必要だった。
 
 そこで火星独立政府は地球に対し火星と木星の間に横たわる小惑星帯から小ぶりの小惑星を選んで地球に
対し「遊星爆弾」攻撃をかける事にした。

この戦略は初めは地球に対し大きな脅威を与え、避難用の地下シェルターも多数用意された。
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このシェルターは対ガミラス戦で「遊星爆弾」の雨が降り注ぐ様になった時、再び使用された。
(真田副長の思い出の中で語られた。)

また、「ヤマト」艦長、沖田十三は第二次内惑星戦争の「英雄」である事がニュース映画の中で語られるが
何をして彼を「英雄」とまで言わせしめるのかは判らない。

 多分、火星の「遊星爆弾・発射・コントロール基地」を叩いたのであろう。

彼が多数の民間人が居住するスペース・コロニーへの攻撃や火星本土の戦略爆撃など非人道的な作戦を
遂行したとは考えたくない。 

(軍人だから命令があれば実行したかもしれない、その時の反省がガミラスとのワースト・コンタクト時の先制
攻撃拒否に繋がったのかもしれないが・・・。)

**********************************************

<これ以降は殆ど私の創作である。>

 私は火星側は宇宙艦隊と呼べる物は殆ど持っていなかった様だが、多分、旗艦と呼べる戦艦だけは持って
いたのでは?と考えている。

艦名は「レア・シルヴィア」(火星の英名軍神マーズにちなんで、彼の恋人の名が付けられた。)

元々は地球の日本艦隊が保有していた金剛型宇宙戦艦「ヒエイ」である。

「金剛型宇宙戦艦」は本来、四隻あったはずだ。

そして、一番艦の「コンゴウ」はネーム・シップだから存在は確定的だ。

「キリシマ」は何番艦だか判らないが、「メ号作戦」に参加しているのがTV画面で確認出来る。

そうすると後二隻、「ハルナ」と「ヒエイ」があったと考えられるが、それらはどうしたのであろうか?

BANDAIから発売されている国連宇宙海軍連合宇宙艦隊セットー1には金剛型宇宙戦艦のバリエーションと
して「ハルナ」の名が見て取れる。

すなわち、「コンゴウ」、「ハルナ」は対ガミラス戦で戦没したのだ。

残りは「ヒエイ」だが、このセットにその名が見られない以上、対ガミラス戦には参加していない、ないしは既に
喪失していたもの考えられる。

私はこの艦が第二次内惑星戦争の引き金になったのでは?と推測した。

金剛型宇宙戦艦は「メ号作戦」時には旧式艦であったが、第二次内惑星戦争時には最新鋭艦だった。

第二次内惑星戦争勃発は金剛型宇宙戦艦の一隻、「ヒエイ」がたまたま、火星の軌道上のドックでオーバー・
ホールを受けていた事が発端だった。

新型「金剛型宇宙戦艦」に目を付けた「火星の強行独立派」は「ヒエイ」を拿捕、「遊星爆弾・発射・コントロール
基地」の防衛に使う事にした。

しかし、いくら「金剛型宇宙戦艦」・「レア・シルヴィア」が新型艦であっても一隻では艦隊行動は望めない。

そこで火星側は通常の輸送船に対艦ミサイルを満載した「仮装巡洋艦」五隻を用意して辛うじて艦隊を編成して「遊星爆弾・発射・コントロール基地」の防衛に当たった。

 沖田宙将は「遊星爆弾・発射・コントロール基地」を叩く命令を受けた。

彼は4隻のムラサメ型巡洋艦からなる囮の艦隊に、まず地球側から正面攻撃させ、火星の基地・防衛艦隊の
注意を引いた。

その間に本隊である沖田艦隊は火星を大きく迂回、木星側から火星軌道に侵入、「遊星爆弾・発射・コントロー
ル基地」を全力で叩いた。

基地の地球側に陣取っていた火星艦隊は完全に裏をかかれた。

守るべき「遊星爆弾・発射・コントロール基地」を失った火星艦隊は直ぐに降伏したが、「レア・シルヴィア」だけは
徹底抗戦を叫び、沖田艦隊に単艦突撃をかけたものの、高圧増幅光線砲の集中射撃を受けて爆沈した。

これは「レア・シルヴィア」の乗組員の殆ど全てが「火星強行独立派」の中心人物で占められていたためで
あった。

「独立失敗の責任」を取ったのか、最後まで「独立の意地」を見せたかったのか、それは判らない。

しかし、この作戦が沖田十三宙将の心に落した影は深く暗いものだった。

 私は沖田十三宙将がガミラスとのワースト・コンタクト時、司令部の芹沢軍務局長が出した先制攻撃命令に
強弁に反対したのは、この時の「レア・シルヴィア」に引導を渡さなければならなかった悲しみが影響していたと
思えてならない。
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 次回は実際に第二次内惑星戦争に使われた艦艇について分析してみたいと思う。


      73, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(15) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-07-29 21:00 | 考察 | Comments(5)
 地球人類は戦略核攻撃と防空管制のシステム運用、海上戦闘における航空機動部隊の運用、海上通商
破壊戦の徹底と言った基本的な戦略・戦術を第二次大戦直後には既に完成させていた。

そして、核兵器の余りにも大き過ぎる破壊力におののいた東西両陣営は戦略核兵器の軍縮に踏み切った。

しかし、核の威力が封じられると今度は兵器の命中精度の向上に力が注がれた。

その結果、生まれたのがPGM(精密誘導兵器)である。

これがどれ程の物だったかと言うと、イラク戦争の時、米国戦艦ニュージャージーは巡航ミサイル・トマホークを
使って、自艦は海上に居ながら何百kmも内陸に居る敵の要人を謀殺する事に成功している。

しかも、この時、米国は巡航ミサイルを敵要人の居る建物の窓に叩き込むという神業を見せた。

真に「針の穴に糸を通す精度」を実現したのだ。

そして「ヤマト2199」世界では語られる事は殆どないが、「モーレツ宇宙海賊」で大きく取り上げられた様に
電子戦も重要な戦術として考えねばならない。
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ウインドウ(現在はチャフ)から始まったECM(電波妨害)を始めとして電子欺瞞、熱源誤誘導弾(フレア)など、
現在では、敵の探知能力を欺いてこちらの存在を隠し、攻撃を成功に導く戦術が発達している。
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また、現在、インターネットが普及したため、敵国の国防中枢のみならず、国民生活を支えるインフラさえ狙った
攻撃が可能となっている。

サイバー・テロである、これは一種の戦略攻撃と言えるものにすら発達して来た。

これが対艦戦に応用されればどうなるか、艦隊内部には必ず、情報ネットワークがあるはずである。

また、各艦艇もそれぞれ、艦内ネットワークを持っていると考えて良い。

「ヤマト2199」でも第9話「時計じかけの虜囚」で「ヤマトの艦内ネットワーク」にガミロイド・オルタの侵入を許した
のは冷や汗ものであった。
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オルタの人工頭脳が初期化(?)されていなければ「ヤマト」は大惨事に見舞われた事であろう。

宇宙戦では当然、相手の情報ネットワークに対する侵入・攻撃が当たり前の様に行われる。

しかし、「ヤマト2199」世界で電子戦まで踏み込んで考察すると切りが無くなるので電子戦についての考察は
ここまでとする。

一応、ガミラスと地球の情報戦能力は同等と判断しておく事とする。  (ミレーネルの精神攻撃?は例外。)

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 ここまで長々と地球の戦略・戦術の発達について述べて来たのは大星間国家を築いた大ガミラス帝星とまだ
太陽系すら越えて出る事が出来なかった地球、しかしそれでも地球は完全に押されぎみながら八年間に渡って
戦い続けてきた。

これは地球人が、いかに戦略と戦術、つまり戦争に精通していたか、の証である。

 「ヤマト2199」世界では対ガミラス戦争の前に、二度も地球人同士での宇宙戦争を経験した事になっている。

「第一次内惑星間戦争」と「第二次内惑星間戦争」である。

この二度の宇宙での大戦を経験していた事が、どれほど対ガミラス戦に役に立ったか、図り知れない。

情報は少ないが、私個人の設定も交えて、次回は、対ガミラス戦前の宇宙戦について考察してみたい。


      72, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(15) → この項、続く
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by yamatoss992 | 2013-07-28 21:00 | 考察 | Comments(2)