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宇宙戦艦ヤマト前史

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宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

<   2014年 03月 ( 9 )   > この月の画像一覧

 アニメでは細長い艦体の四面全てに砲塔を持つ艦が何の疑いも無く登場するが、各面に装備した砲塔の砲の仰角が
90度あったとしても、一方向に使える砲塔は四基では無く、三基である。
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常識的に考えれば60度位が限度でその場合は一度に使える砲塔は二基が限度でこれは装備している砲力の半分で
しかない。

加減速全てを手持ちの推進剤で行わねばならない戦闘宇宙艦ではこんな無駄な重量配分は許されない。
(ヤマト・ワールドでは推進剤の問題に積極的に触れてはならないのだが・・・。)

地球艦やガミラス艦の様に艦の上下に砲塔を配置するか、拙著、「ヤマト前史」本編に登場する欧州連合駆逐宇宙艦
Z級の様に三列配置にするのが合理的である。

これなら、艦の軸線を中心に艦をロール回転させれば常に最大火力を集中させる態勢を簡単に執れる。
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これならば艦をロール旋回させる事でどの方向にも全火力を注げるからである。

この場合、砲塔はジンバル方式の支持架を持つ必要がある。
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こうした思想に従ってガトランティス艦を評価・分析すると艦橋のある上面を敵に向け、ククルカン級駆逐艦なら駆逐艦に
しては超大口径のビーム砲を二条を敵に見舞えるし、ラスコー級巡洋艦ならやはり超大口径のビーム砲を最低でも六条
発射出来る事になる。
(ラスコー級とククルカン級の砲はどちらも超大口径だが、ラスコー級の方が回転砲塔に開いた砲口の口径が大きい?)

しかし、敵に晒す投影面積も最大となり、随分と大胆と言うか、危険な構造ではある。


これと正反対の思想で作られているのがガミラス艦である。

メルトリア級の最大攻撃力は前部に搭載された330mm陽電子ビーム・カノン砲塔である。

これは三連装でしかもミシガン背負い式に設置されている。

そして、地球艦もそうだが、ガミラス艦もどちらかと言えば細長い形態をしている。

これは前面投影面積が少ない事を意味している。

前面投影面積が少なければ敵の攻撃を被弾する率も少なくなる、そしてそこに最大火力を集中する様になっている
のだ。

(バーガー少佐の第七駆逐戦隊が小マゼラン雲に侵入したガトランティス艦隊に襲い掛かった時の隊形がまさにこれであった。)
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しかし、何故、副砲が330mm陽電子ビーム砲では無く、280mm陽電子ビーム砲なのであろうか?

そして側面装備の280mm陽電子ビーム・カノン砲の存在も理解に苦しむ装備である。
(前方指向している砲はまだしも後方を指向している砲は使い道が判らない?)
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この辺り、制作サイドの設定・考察の甘さが露呈している様に感じてならない。

まとめてみると、

地球艦:側面戦闘を重視するも出来るだけ全周方向に火力を注げる様、配慮している。

ガミラス艦:全周方向への火力の集中は一応、考慮しているものの、主戦闘方向は前面である。

ガトランティス艦:主戦闘方向は艦の首尾線軸に対して直角、しかも上方である。
           多数付いている副砲は主砲の軸線とほぼ直角であり、主砲射撃時にその死角を守る目的がある?

と、まぁ、知識と妄想の限りを尽くしてヤマト2199に登場する各勢力の艦艇を考察してみたが、如何だったであろうか?
この考察は妄想を多分に含んでおり、絶対の物だとは私は考えていない。

例えばガトランティス艦の主戦闘方向は上方だとしたが、正確には上方宙域である。
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完全な真上しか攻撃出来ないわけではない。

また、上記・画像ではククルカン級、ラスコー級、はてはナスカ級まで右斜め上の敵にビーム攻撃を仕掛けている。

やはりガトランティス艦の回転砲塔の仰角は約0度~約90度と非常に広いものである事を窺わせる。

しかし、アニメの後設定とは難しいものである。
                                                                   この項、了
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by YAMATOSS992 | 2014-03-31 21:00 | 考察 | Comments(4)
 現実に存在するガトランティス式の回転砲塔は無い。

しかし、ガトリング・ガンを利用した対空砲として「バルカン・ファランクス」がある。
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この砲は対航空機と言うより、低空を這う様に飛んでくる対艦ミサイル対策として設計された。

砲と探知機が一体化しているのも低空を飛んで来る対艦ミサイルを探知出来るのは至近距離にならざるを得ないため、
艦の主レーダーだけでは標的の確実な捕捉が出来ないためである。

低空になればなるほど地平線が近くなり、捕捉出来る距離も短くなる、だから「ファランクス」砲塔に設置された
レーダーは長距離を探知するより、迅速にかつ確実に近距離の目標を捕える事を要求されたのだ。

だが、「バルカン・ファランクス」は姿・用法ともガトランティスの回転砲塔とは大きく違うと言わざるを得ない。

ガトランティスの回転砲塔の発砲はほぼ90度の仰角を持つと考えられる。 (これは大きな特徴だ。)
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それとも艦の軸線上に並んだ砲塔は水平方向を攻撃範囲に収め、両翼の艦体の上下にある四つの回転砲塔は上部、下部の敵をその攻撃対象にしているのであろうか?(ククルカン級駆逐艦の場合)

だとすると、ガトランティス艦はガミラス艦や地球艦とは随分違った用法をされると考えられる。

地球艦やガミラス艦は艦の軸に対して水平方向を主戦方向としているのに対し、ガトランティス艦は艦の軸に対し垂直
方向に強力な攻撃が出来る様になっているのだ。

どうしてかと言うと、ククルカン級駆逐艦もラスコー級巡洋艦も大口径砲は横に張り出した装甲翼(?)の上についているからである。
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 とすれば小マゼラン雲外縁部でドメル将軍の率いる艦隊の内、フォムト・バーガー少佐が率いる第七駆逐戦隊は
小マゼラン雲に侵入したガトランティス艦隊に真上から逆落としに襲い掛かっていたが、これは本来なら敵が主砲を
存分に使える方向から攻撃している事になり愚直な攻撃に思える。

しかし、第七駆逐戦隊は敵艦隊に対し正面を向けて突撃していた。

これは前面投影面積を減らし、敵弾を被弾する面積を最小にする工夫だったのではないだろうか?

水平方向から近づくと主砲の攻撃は受けづらくなるが、敵艦が使える砲塔数が多くなり、前面投影面積を減らした意味が
減ってしまう、だからバーガーは敵艦の主砲の攻撃方向に真っ向から突っ込んだのだ。

彼らしい大胆な戦法ではある。(「たいらげろ!」・・・久し振りに聞いた爽快な言葉!)

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 話が少しズレてしまったので、ガトランティス艦の回転砲塔の機構について考察する。

使用ビームの種類: これはその色から判断して地球の高圧増幅光線砲に近い種類の物を用いていると考えられる。

             しかし、地球艦のビームはガミラス艦に弾かれ、ガトランティス艦のビームはケルカピア級巡洋艦を
             撃破していた、この違いは何なのだろうか?

砲の口径の違い:  地球艦とガミラス艦の砲の口径はほぼ同じ(ガミラス330mm、地球360mm)だが、画面上から判断
             するにガトランティス艦のビーム直径は1000mm位はありそうである。

             大口径砲の方が一度に目標に大きなエネルギーを叩きつけられる。
       
             これは一度に一条のビームしか放てない回転砲塔の弱点を補う工夫と考えられる。

回転砲塔を採用している理由:  これから記述する事はガトランティス艦も地球艦と同じ高圧増幅光線砲を採用している
                     事を前提としている。

高圧増幅光線砲は中小口径でも速射も出来れば「撫で斬り使用」も出来た。

しかし、ガトランティスがまだアンドロメダ星雲で略奪移動をしていた時、ガミラスの様な強敵に出会ってしまった可能性は
十分にある。

しかもガトランティス側から先制攻撃をしていると考えられるので退くに退けない状態に陥ったと考えられる。

だが、新型の光速兵器の開発など泥縄式に出来る訳もない。

地球艦が高圧増幅光線砲を使用していてそれがガミラス艦に通用しないと判ってからそれを打ち破れる衝撃砲
(陽電子ビーム砲、通称ショック・カノン)を早急に開発、とりあえず、在来艦の艦首に一門装備して実績を見て、使えると
判断したから「ヤマト」はその主砲をショック・カノンに出来たのだ。
(この辺りは製作者サイドにも「技術の連続性」の重要さが判る人物がいたと判断出来、好感を持った。)

話をガトランティスの光速兵器に戻す。

早急に従来の高圧増幅光線砲の威力を手っ取り早く増すにはどうしたら良いか、それは砲の大口径化である。

但し、使えるエネルギーは早々増大出来る訳では無い。

従って大口径ー高圧増幅光線砲は連射出来ない、「撫で斬り攻撃」も出来ない、実体弾の旧式砲と変わらない物になってしまった。

そこで地球のガトリング・ガンと同様な考えの元、一門が発砲したら砲塔を回転させ、次の砲口が発砲する、既に発砲
した砲はエネルギー充填を始め、元の発砲位置に来た時にはその砲は発砲出来るエネルギー充填を終わっており、
再度発砲する・・・これがガトランティスの回転砲塔の仕組みではないかと考えられる。

これなら回転砲塔にの存在意義が充分に証明される。

但し、回転砲塔一基につき発射出来るビームも一条なので、火力が不足する、それを補う為にガトランティス艦は多数の砲塔を装備している。

発砲する位置とタイミングを変えれば旋回砲塔が砲口を敵に向ける操作を短時間で行える長所もある。

ここで面白い事に気が付いた。

それはガトランティス艦は上面は主砲(?)と副砲(?)に埋め尽くされているが、下面には主砲(?)しか存在しない事である。
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私は元々ガトランティス艦の砲塔配置は無駄が多く、地球艦やガミラス艦に比べて非効率な艦だと言う認識を持って
いた。

しかし、これは私の勝手な想像だが、装甲翼の上下に配置された主砲(?)は必ず一対になっている。

これは高エネルギーを回転発射する回転砲は非常に多くのエネルギーを使い、更には発射機構も大きく複雑になって
いるため、数を搭載する事が出来ず、発射機構そのものは回転砲塔上下一対に付き、一台で上面の砲塔を使用して
いる時は下面の砲塔は使用できないのでは?と考えてみた。

そうとでも考えないとガトランティス艦の武装は無駄に重装備過ぎるのである。

次回は各勢力が用いる戦闘艦のデザインと用法について考えてみたい。


               135.宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における戦闘艦のデザインと用法について→ この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-28 21:00 | 考察 | Comments(0)
 ガトランティス艦が装備している回転砲の特徴は「速射性」に勝れる事だと良く言われる。

しかし、実際に描写されてる場面を見るとそれ程の「速射性」は感じられない。

ではどうして回転砲が『公式設定資[GARMILAS]には発射速度が遅い』とあるにも係わらず、「速射性」を持っていると
皆が思ってしまったのか、その辺りを紐解いてみたい。

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それには地球に現存した火砲の歴史を辿ってみる必要がある。

「もののけ姫」の「石火矢衆」が持っていた銃(石火矢?)が初期の銃でハンド・キャノンと呼ばれる。                
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これが扱いやすい様に改良を加えられついに明治維新維新の頃には前装方式ではあるが、雷管を使った扱いやすい
エンフィールド銃になり、改良は一段落を迎えた。
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但し、単発で弾丸の装填に時間が掛かる点は大規模な戦場で使用するには発射速度が遅すぎて問題となった。

ここで発射速度の向上を目指す二つの流れが生まれた。

(1) 単発式の銃を後装式にして、更にそれを束ねて回転させ、一発撃ったらその銃は回転させて次の銃を発砲、
    発砲した銃は回転して発射点に戻ってくるまでに弾と発射薬を装填、発射点に来たら再び発砲する・・・
    これを繰り返す事で機関銃的な弾幕を張ろうとしたのがガトリング」・ガンである。
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但し、ご覧の様に威力はあるが、大型で重く、個人が持ち運べるものではなく、『砲』に分類された。
(発射速度:毎分200発)
(さらに当時の技術では装填部の機構の複雑さと銃身を回転させる動力が人力だった事もあり、信頼性にかけた。)

(2) 発射速度が劣るエンフィールド銃であったがこの時代になると弾と装薬を一体化、パッケージ化されており、
    発射速度は毎分2~3発に向上していた。

    しかし、それでも押し寄せる敵軍を押し止める発射速度が不足で更なる改良が求められた。

    その結果、生まれて来たのがボルト(レバー)・アクション式の半自動装填銃であった。
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    この装填数5発、ボルト・アクションの時代は第二次世界大戦の時まで続いた。

完全自動装填を実現した機関銃(砲)は戦場の大きな脅威ではあったが、個人携行出来るものでは無く、まだ、全兵士が
持つ様にはならなかった。{(2)の流れの延長線上に位置する。)

しかし、航空機同士の空中戦には機関銃(砲)は不可欠な存在であった。

軽快に飛び回る敵機を捕えるのは固定目標を狙撃するのとは訳が違ってある程度の範囲を持つ弾幕が必要不可欠な
物となったが、自機も軽快に機動する必要がある戦闘機の場合、武装は最小限度で済ましたい所だった。
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だから第一次大戦機、1930年代の頃の戦闘機は7.7mm機銃を多くて二丁備えるのがせいぜいだった。

しかし、爆撃機の重要性が増し、戦略爆撃思想が広まると戦闘機の武装に二つの流れが生まれた。

(1)大量の弾を浴びせかけ、爆撃機編隊の中の出来るだけ多くの機体に損害を与える事を重視する考え方。
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この両機はその代表だが、どちらも搭載機銃の数こそ多けれ、口径は7.7mmである。

(2)大型の爆撃機の中には重装甲で7.7mm機銃が通用しない「空の要塞」と呼ばれる重爆撃機が存在した。
(ボーイング B17・フライング・フォートレス)

これを撃墜するには爆撃機の装甲を貫ける炸裂徹甲弾を打ち出せる20mm以上の口径を持つ機関砲を搭載する必要が
あると日本海軍の航空関係者は考えた。
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その結果、生まれたのが零戦(れいせん)である。

しかし、20mmは当たれば威力があるものの、初速、発射速度が遅いため、中々、命中しなかった。

各国共、初速を上げる改良を進め、ある程度、問題は解決したが、発射速度の方は上がりはしたものの、機銃並みの
発射速度が得られる訳もなかった。

そこで米国は昔の自分達の発明、「ガトリング・ガン」を思い出した。

機関砲が機関銃よりも発射速度が劣るのは弾が重く、砲の機構も重くなっている為である。

ならば、一発発射してその20mm砲が排莢、次発装填をしている間に既に装填が済んでいる他の20mm砲が発射をし、
一回りして元の位置に戻って来たら再びその砲を発射すれば良い。

これが現在、皆が良く知っている「ガトリング・ガン(砲)」の考え方である。

しかし、これは単発銃を廻していた「本来のガトリング・ガン」の場合でも同じであった。

でも、やり方は変わらないが、廻す銃を機関銃(砲)にしたら、回転速度はとてつもなく速くなり、発射速度は常識を
超えたものになる、これが「新しいガトリング・ガン」の姿だったのだ。
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私はTVであったがこの「バルカン砲」の試射風景をみた事があった。

数秒間、砲が唸りを上げて回転し、発射煙に包まれる、すると十数m先の空間に「光の雲」(多分、曳光弾)が現れ、
それが信じられない程ゆっくりと標的に向かって飛んでゆくと次の瞬間、まだ「光の雲」が到達していないのに、標的は
文字通り粉微塵になっていた。

私は何が起こったのか判らず、狐につままれた気分だった事を覚えている。

毎分6000発と言う信じがたい発射速度は正にSF的な光景を見せてくれた。

私はこの信じ難い光景をアニメや特撮作品の中で未だ見た事がない。

多分、製作者サイドの多くが実際のガトリング・ガンを砲身数が多くて、発射速度の速い砲(銃)と言う概念的な理解しか、
していないため描写の仕方が判らないのではなかろうか?
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だがこれは偶然だとは思うのだが、ガトランティスの回転砲塔の発砲風景がかつて私がTVで見た「バルカン砲」の試射
風景と酷似しているのである。

あまりに発射速度が速いとかえって曳光弾の進み方がゆっくりと見える様にガトランティスのビームも連射速度が
あまりにも速くて画面上は遅く見える・・・って事はないでしょうかね。

次回はガトランティス回転砲塔の原理・構造と運用方法について考察してみたい。


               134.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界におけるガトランティス(帝国?)について(5)→この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-26 21:00 | 考察 | Comments(0)
 今回は再び光速兵器、それもガトランティスの回転砲塔について考えてみたい。

74ヤマトが企画された時、最初期にはガミラス艦も主砲に砲身のある砲塔を予定していた様だ。
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しかし、作画の煩雑さを軽減するためと、異文明の船と言う事を強調する為に無砲身三連装砲塔を採用したが、後者の
採用理由は「ピュルル~ン」と言う効果音と相まって「異文明描写」に想像以上の演出効果を上げた。

また、先に語った「ビーム兵器の撫で斬り効果」については2199ヤマトの対ガトランティス戦で存分に描かれた。
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また、ビームの種類を陽電子ビームと言ういわゆる「反物質」の荷電粒子砲とした事で通常の金属イオンや陽子、電子を
磁力で加速する荷電粒子砲よりも高い威力を持たせる事に成功した。

何故なら通常物質を加速して敵装甲にぶつけて貫通出来たとしてもビーム直径分の貫通口しか開かないが、反物質で
ある陽電子のビームなら敵装甲を形成する通常物質と”対消滅反応”を起こし、甚大な被害を与える事が出来るのだ。

但し、通常物質のビームでも「撫で斬り効果」はある事を忘れてはならない、敵装甲を貫通出来ればビームを”薙ぐ”事で
破壊範囲を拡大する事が出来るからである。
(もちろん、敵装甲に弾かれてしまっては何の意味も無いのであるが・・・。)

では本題に入りたいと思う。
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これはククルカン級駆逐艦の回転砲塔発射場面である。

①~③は第一射目、④~⑥は第二射目の発射シーケンスである。

皆様は、どこか、おかしい所があるのにお気づきであろうか?

第一射目と、第二射目のビーム発砲位置がズレているのである。

回転砲塔なのだから砲口はどんどんとズレて行って構わないのだがビームの位置は変わらないはずである。

特にこの回転砲塔は右回りしているが、第一射目は①~③のビーム発射位置が砲塔の見えない部分なのに④~⑥は
手前最前列に変わってしまっている。
( ④と⑤のビーム発射口の位置が僅かに違うのは砲塔が回転を続けているためで問題はない。)

この辺り、演出者の回転式(機関)砲に対する無理解が生んだ誤演出ではないかと最初は考えたのだが、よく見ると
第一射目と第二射目のビームの角度が違っている。

そこで、画像②と画像⑤を比較、検討すると、第一射目と第二射目は別の目標と言うか、目標の移動に合わせて
修正された発砲である可能性も出てくるが・・・? 実際の所は分らない。 

また、ガミラス艦に比べ、劣っていると考えられがちなガトランティスのビーム砲であるが地球艦隊の高圧増幅光線砲に良く似た色のビームを使っている。
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だが地球のビームはガミラス艦に弾かれ、ガトランティス艦のビームはガミラスのケルカピア級を撃破している。
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ククルカン級のビームは非常に大口径でほぼガミラス艦の三連装陽電子ビーム砲塔一基分のビーム直径があると
考えられる。
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それに対し地球艦隊の高圧増幅光線砲はガミラス艦とさほど変わらない口径である。
( ガミラス:33cm、28cm、13.3cm、 地球:36cm、20cm、 12.7cm )

当然、敵にぶつけるエネルギー量もガトランティス艦は地球艦の約三倍であると考えられ、ガトランティスの光速兵器が
地球と同じ高圧増幅光線砲だったとしてもガミラス艦・撃破は可能なのではないだろうか?

また、ガトランティス艦の砲の口径は語られないが、回転砲塔の特性上、ビームは常に一条に過ぎない。
(連射で補う事は可能。)

だから敵に強烈な打撃を与えるには数を当てる必要がある、これがガトランティス艦に砲塔の数が多い理由だと考える。
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次回は現実の回転(機関)砲・ガトリング・ガンとからめて何故、ガトランティス艦が回転砲塔を備えているのかを考察して
みたい。



               133.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界におけるガトランティス(帝国?)について(4)→この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-21 21:00 | 考察 | Comments(0)
 ヤマト2199に登場するガトランティス(帝国?)が「さらば宇宙戦艦ヤマト」や「ヤマト2」に登場する 「白色彗星帝国
(ガトランティス帝国)」と同じ物と考えて少しガトランティス(帝国?)について少し考察してみたい。

 「白色彗星帝国(ガトランティス帝国)」は「都市帝国」(下図)を核に周りに白色のガス体を纏って*彗星風に
偽装していた。
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(白色のガス → 高速中性子ガスって何?ヤマト・ワールドならではの”らしさ”を追求した用語。)

さらにこのガス体層は、約三万kmの厚さを持ち「都市帝国」の防御圏を形成している。

「彗星帝国」本体→「都市帝国」 直径十五km、全高十km
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この周辺ガス体が中性子を発散させているので史上始めた観測された接近してくる『中性子星(クェーサー)』だと
思われた。

*彗星の『尾』は彗星が太陽に近づいた時、太陽風に煽られて氷の表面が溶けてなびき、太陽風の風下に出来る物で
彗星の進行方向の反対側に曳く『尾』ではない。

**************************************************

 「彗星帝国」がガミラスや地球と大きく違う点は母星を持たないという事である。

上記した彗星状に偽装した「都市帝国」で宇宙を旅し、行く手にある資源や食糧(?)を略奪して生計を立てる「略奪国家」であった。

それは地球の実史で13世紀に世界を席巻したモンゴル帝国や15世紀のティムール王朝を思わせる。
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彼等はモンゴル系の騎馬民族であり、当時最速の移動手段であった「馬」を巧みに操る事が出来た。そしてどちらも
アジアから欧州にまたがる大帝国を築いた。
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ただし、強力な移動手段を持つ点では似ているがガトランティス帝国はどちらかと言うとモンゴルやティムールより欧州の封建領主に似ている。

現在、中世の欧州は騎士道花盛りの華やかな時代だったと思われているかもしれないが封建領主の生活は流浪の民の様だった。

何故かと言うと土地の生産性が極端に低く、一ヶ所に留まり続けるとその土地の領民が干上がってしまうので適当な
頃合いを見計らって領内を移動して廻っていた様だ。

その拠点には城塞が存在したが、王(領主)はいつもそこにいる訳ではなかったのだ。
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移動時はテント生活が主だった様である。(以下の画像は16世紀、馬上槍試合の見学風景の再現。)
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15世紀末に織られたタペストリーにも同様のテントが織り込まれている。
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(この方が”王家のプライバシー”は守られるのでは・・・と思う。)

こうして中世の王族は家来を多数引き連れてウオリック城の様な固定された拠点の間をテント生活をしながら、周って
行った。(当然、落ち着いた場所では農民から徴税を行ったろう。)

中世の王族は前にも書いたが、領民が干上がらない様、領内を移動、巡って歩いていた。

しかし、「白色彗星帝国(ガトランティス帝国)」は領地(?)を持たず、宇宙を移動するだけなので侵略した星系が朽ちるまで資源を絞り取っても何の問題もなかった。
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しかし、これだけの大艦隊、どこに収容しているのであろうか?

「彗星帝国」本体、「都市帝国」は 直径十五km、全高十km の大きさしか無いのである。

「都市帝国」下部の空洞には入っても精々100隻位が限界であろう。

「都市帝国」の外は「高速中性子ガス(?)」の嵐である、とても艦隊を係留出来るとは思えない。

”ドラえもん の 「四次元ポケット」” 的 艦隊 収容設備 でもあったりして?



               132.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界におけるガトランティス(帝国?)について(3)→この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-18 21:00 | 考察 | Comments(2)
 ヤマト2199では七色星団の攻防時、ガミラスのドメル将軍が脆弱な航空宇宙戦力を効率的に運用するために
旗艦「ドメラーズ・Ⅲ」に『物質転送機』を装備した。

そして、これを使ってドメルは旧式の雷撃機や陸上急降下爆撃機、削岩弾を装備したこれも旧式重爆撃機をヤマトの
周辺空間の意表を突く場所に攻撃機を出現させ、大きな打撃を与える事に成功した。
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攻撃戦術は下図の通りである。
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ガイペロン型多層航宙母艦「バルグレイ」から発進した戦闘機「デバッケ」隊は「ドメラーズ・Ⅲ」の『物質転送機』を
使わずに「ヤマト」に接近し、「ヤマト」防空隊を「ヤマト」周辺から引き離して次に『物質転送機』を使って
本来、陸上機の急降下爆撃機「スヌーカ」隊の攻撃の陽動に成功した。
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しかし、ここで注意したのはドメルの『物質転送機』は本来の艦載機の航続距離を有効活用するために使われたのでは無く奇襲を主目的としていた。
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そしてこれは「バルグレイ」が戦闘機同士が戦う戦闘空域に接近し過ぎて撃沈される遠因となった。

ドメルは本来、陽動用戦闘機隊も『物質転送機』を使用し艦載戦闘機の航続距離ギリギリの距離(陽動戦闘分は残す)に
戦闘機を送り込べきであったが、七色星団空域のイオン嵐荒れ狂う特異な状況がそれを許さなかったのであろうか?

何故、外題が「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界におけるガトランティス(帝国?)についてなのにガミラスの航空宇宙戦術の
分析をしてきたかと言うとガトランティス(帝国?)の航空宇宙戦力の運用方法がこの『物質転送機』は使用しないが、
艦載攻撃機そのものに短距離(?)転移機関を積んで同じ様な攻撃方法を執っていると考えられるからである。

 主力攻撃機(艇)・・・ 一 光時 程度の「転移」は可能と考えられる。
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 主力艦載防空戦闘機・・・こちらは艦隊防空が主任務なので「転移」の能力はない。
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これ等の艦載機の内、デスバテーターが他の航空宇宙戦闘機より格段に大きく、「転移・機関」搭載の可能性を
窺わせる。(下図)
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運用には専用のナスカ級宇宙中型空母が主要されている。
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ガトランティス(帝国?)の侵攻艦隊はこのナスカ級宇宙中型空母を基幹とする機動部隊を編制している様だ。

小マゼラン星雲周辺でのガミラスとの衝突時もラスコー級宇宙巡洋艦やククルカン級宇宙駆逐艦に守られたナスカ級
宇宙中型空母の姿が見られる。
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通常、機動部隊や戦艦艦隊には先導する威力偵察巡洋艦や防空監視用の強力な探知機を積んだピケット艦が付き物
だが、ガトランティス(帝国?)の場合は偵察用の早期警戒装備を施した偵察型のデスバテーターがあるのでそれを
用いていると考えられる。
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次回はガトランティス(帝国?)そのものの存在について考察してみたい。


備考: 一 光時 とは「光」が 一 時間当たりに進む距離である。

一 光時 では数字的には少ない様に思えるが光速が 三十万km/秒 なので時間当たりに直すと約 十一 億kmとなり、
太陽系の地球~木星の距離、五億km~十億km(時期によって変わるため幅がある。)に相当する。

いくら 短距離 「転移」と言ってもこれ位の距離を 一瞬 で跳べれば私は戦闘にしろ、偵察にしろ、充分であると考える。 


                131.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界におけるガトランティス(帝国?)について(2)→この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-15 21:00 | 考察 | Comments(7)
 私は「光速兵器」は接近戦でのみ、効果を発揮する兵器で地球の海軍が大艦巨砲主義になって行ったのと同じ経過を
辿って航空宇宙戦力を充実させる必要が出て来た事を今まで述べて来た。(記事No.62~77)

しかし、前にも何度か触れたが、戦闘艦が『転移(ワープ、ゲシュタム・ジャンプ)』の能力を持つ場合、”別の戦術”が
考えられる。

(1)一撃離脱戦法 (ヒット・エンド・ラン)

これは敵艦に『転移(ワープ、ゲシュタム・ジャンプ)』で接近し、一撃を加えたら直ぐに再度、『転移』してその場を去るか、
『連続・転移』が出来なければ、全速でその場を去って安全圏に逃れ、再度、『転移』出来るまで機関が回復したら再び
攻撃を行うと言う”戦術”である。
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(この”戦術”については『宇宙戦艦ヤマト前史』本文で何度も使わせて貰ったので出来ればそちらも参照して頂きたい。)

旧・宇宙戦艦ヤマトでは『さらば宇宙戦艦ヤマト』で復活したデスラーがヤマト近傍へガトランティス駆逐艦を送り付け、
攻撃をさせた。

これがまさに『一撃離脱戦法(ヒット・エンド・ラン)』であった。

但し、本来、ガトランティス駆逐艦は『転移』の能力を持っていたはずであり、『瞬間物質移送機』を使う必要があるのか、
はなはだ疑問ではあったのだが、『精密照準』するには『瞬間物質移送機』が必要だったのでは?と私は解釈している。



(2)「転移」が可能な艦載機を使った超長距離航空宇宙戦力の運用

ヤマト2199第十話「大宇宙の墓場」でともに次元断層に落ち込んだヤマトとガミラス艦が協力する為にガミラス艦から使者が送られる。
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そしてその使者を迎えにコスモ・ゼロαー2が出撃する、その飛行(航行)中、死滅した遭難船の数々の脇を通り過ぎたが
その中の一隻がガトランティス(帝国?)のデスバテーターであった。

当時、映画館での鑑賞では通り過ぎる速度が早く、パンフに紹介が無ければ気が付きもしなかった。
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最近までこれは出渕監督の単なるファン・サービスと理解していたが、良々考えてみると次元断層に落ち込んだ船の大半は「転移」中の事故で次元断層に落ち込んだはずである。

と、すれば、ガトランティス(帝国?)のデスバテーターは短距離かもしれないが「転移・能力」がある事になる。

ヤマトを追跡して来たゲール艦隊は次元断層の裂け目が広がって旗艦「ゲルガメッシュ」以外、全ての艦が次元断層に
飲み込まれるという事故!もあったが、あれはヤマトが波動砲で無理矢理脱出口を穿った為に次元断層付近の空間に
歪みを生じ裂け目が一時的に広がったのが理由であった。

だから、あながち、波動エネルギーと次元断層の係わりは否定出来ないのだ。

だとすると、ガトランティス(帝国?)も波動機関を使っている事になるが、空間を歪ませて光速を越える方法は他にもある
のかもしれないのでデスバテーターが波動エンジンを使っているとは限らない。

もし、ガトランティス(帝国?)軍が攻撃用短距離「転移」を用いているとするとその用法は艦艇によるものだけでは無いと
考えられる。

また、艦艇による「一撃離脱攻撃」には高度の熟練した操艦技術が必要と考えられ、誰にでも出来るものでは無かった
ろう。

更に艦隊を組んで一度にこの攻撃を行うのは僚艦との物質重複爆発の危険を孕むので効果は高いが危険も大きい
「難しい技術」であった。

だから、ガミラス軍は敵の「光速兵器」をアウト・レンジする手段としてまず航宙母艦を主体とする航宙機動部隊を主力と
考えて来た。
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そして次にガミラス軍は艦載機の「シャトル運用」案、「前線基地空母」案をへて「瞬間物質移送機」使用案と運用方法を
研究してきた。
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だが、やはり、敵光速兵器のアウト・レンジを確実に行うには艦載機にも「転移」機関が積んである事が必要であり、
「一撃離脱攻撃」で相手に確実に打撃(撃沈)するにはある程度大口径の砲、それも数を多く搭載している必要があり、
この為、光速兵器である三連装陽電子ビーム砲塔を四基も積んだデストリア級航宙重巡洋艦が建造された。
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艦隊戦でこの一撃離脱攻撃を行うのは僚艦との物質重複爆発の危険を避ける為、一隻づつ攻撃をしかける必要が
あり、あまり効率の良い攻撃方法とは言えなかった。

結局、航空宇宙戦力の強化としてクリピテラ級航宙駆逐艦とガイデロール級航宙戦艦などの艦載空間魚雷搭載艦が、
ガミラス艦隊の主力であり、戦闘の主戦力は航空宇宙戦力である事には変わらなかった。
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次回はガトランティス(帝国?)軍の航空宇宙戦力とガミラスとの運用の違いについて述べてみたい。


               130.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界におけるガトランティス(帝国?)について(1)→この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-13 21:00 | 考察 | Comments(14)
 ガトランティス(帝国?)の光速兵器は地球艦やガミラス艦と大きく違う特徴を持っている。
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それは回転式の砲塔を持つ事である、地球やガミラスの艦は旋回式の砲塔を持つが攻撃時、砲塔が
廻り続ける様な事はない。

しかも一つの回転式砲塔から発射されるビームは常に一条である。
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この為、”ビームを薙ぐ攻撃”はやり辛いと思われるが、IT制御されていると思われるので不可能ではないと考えられる。

但し、有効なビームは常に一条なので実体弾の単装機関砲に似た効果しか生まないと思われる。

これは大口径砲を持つ巡洋艦や大型戦艦でも変わらない。

この欠点を持つが故にガトランティス(帝国?)軍が小マゼラン雲外縁部でドメル将軍率いる第六空間機甲師団と
接触・戦闘になった時、迅速に火力を集中し、ビームの「撫で斬り」攻撃を効果的に用いるガミラス艦隊に大敗を
喫してしまった。
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この時の戦訓を受けて建造されたのが大型戦艦であろう。

しかし、火力と機動力のバランスを執ろうとした結果、艦体は巨大化し、軽快な運動性は望めなくなってしまったが、その
重装甲と相まってガミラスのゼルグート級に等しい戦力を持っていると考えられる。
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さらには艦橋基部に大型・2連双・一段、中型・三連装・三段の衝撃砲(ショック・カノンとは違う原理を持つ砲?)を備え、
火力を強化しているが、運動性が悪い艦ではいくら、強力な火力を持つ砲でも固定装備ではその価値が半減してしまうと
私は考える。
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 下がってしまった機動性を補うため、敵を少しでも遠くで(アウト・レンジ)して撃破、突破口を形成する目的なのかとも
思えるが、この衝撃砲と言えどエネルギー投射型の兵器なので光速兵器の大欠点、「目標との距離が離れる程、威力が
下がる。」と言う制約からは逃れられない。

本心を言えば私はこのガトランティス大型戦艦の衝撃砲の前面固定装備の意味を見いだせないでいる状態である。
(物語に登場する以上、何がしかの後設定を考える必要があるのだが・・・。)

だから、敵をアウト・レンジする為にはどうしてもガミラスの様に航空宇宙戦力の整備が必要になってくる様に思える。

だが、この問題については別の”戦術的アプローチ”があるのだ。

次回はこの『別の”戦術的アプローチ”』について考察する予定だ。
 


                        129.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における光速兵器について(3)→この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-11 21:00 | 考察 | Comments(5)
 私は 『 63, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(6)』 においてアニメやSF小説に
登場する宇宙空間に置ける戦闘兵器は2種類あると説明した。

「光速兵器」と「大質量兵器」である。

しかし、この二つの内、「大質量兵器」については細かく考察したが、「光速兵器」についてはあまり考察を加えて
来なかった。

そこで今回は「光速兵器」に焦点を当てて考察してみたいと思う。

「宇宙戦艦ヤマト2199」世界で用いられている「光速兵器」は

地球側、「高圧増幅光線砲」( 内容は度の様な物か不明、荷電粒子砲の一種か? )
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      「キリシマ」、「ムラサメ」は艦首にショック・カノン砲を一門装備しているがあまり有効には使えなかった様だ。

      「ヤマト」の主砲はそのショック・カノンである。( 陽電子ビーム砲の一種、ガミラス艦より充填エネルギー量は
      格段に高い。 これは『波動エンジン』の装備でエネルギー源が大容量となった事が大きく影響したと思われる。
 

    それはショック・カノンのビームの色が青白い事で、ガミラス艦の赤いビームより高エネルギーを持つ事が判る。)
   

     「パルス・レーザー砲」、「ヤマト」の対空火器である。

      何故、小口径のショック・カノンにせず、わざわざ旧式な「レーザー」を持ち出して来たのか、少々理解に
      苦しむが速射性がより高い(?)との設定であろう。
      また、74ヤマトの兵器体系を流用した結果だとも考えられる。

      しかし、74ヤマトのパルス・レーザーが「大和」の25mm機銃を念頭においていたと考えられるのに
      2199ヤマトでは12.7cm高角砲の代換装備になっている。

      対するにガミラス艦ではクリピテラ級航宙駆逐艦の後部兵装に133mmの連装速射陽電子ビーム砲塔を
      装備している。

      つまり小口径ショック・カノンの実用化は不可能ではなかったはずなのである。
      だから、パルス・レーザーはもっと小口径にし、その代り装備数を増やした方が、速射性が向上して、より弾幕を
      厚くする事が出来、防御火力としてわざわざ旧式なレーザーを持ち出して来た説得力が増す方向ではなかった
      かと設定者達の兵器に対する認識とそれに伴う考察の詰めの甘さが残念でならない。


ガミラス側、陽電子ビーム砲(荷電粒子砲の一種)
        単なる荷電粒子ビームでは」無く、反物質である陽電子のビームにしたのは高威力を持つ敵ビームとして
        相応しい。
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長所:(1)  これはその攻撃ビーム速度が光速か、それに近いため、非常に早く破壊力を敵に浴びせ掛ける事が
        出来る事である。

        近距離戦ではその迅速な攻撃力が大きな効果をもたらす。(つまり”攻撃力が速い兵器”なのだ。)


ヤマト2199世界においては地球側もガミラス側も「慣性制御」と呼ばれる一種の”重力制御”が行われており、ポルメリア
級強襲航宙母艦の様に噴射口が全く見当たらない艦もあるので空間魚雷にもその技術が使われており、より少ない
推進剤で高速を出せる事が推測出来るがそれでも光速突破は不可能であろう。
(つまり”大質量兵器は攻撃力が遅い兵器”なのだ。)

長所:(2) 破壊力を二次元的に展開出来る事である。

  
大質量兵器は爆発する事で破壊力を展開するがそのエネルギーは立体的(三次元的)に発散され、破壊に必要のない
空間にもエネルギーを撒き散らしてしまう。

そして、光速兵器は単純に目標に命中しただけではビームの直径と同じ貫通口を開けるだけである。
それでも反物質である陽電子ビームであれば”対消滅反応”による爆発も期待出来るが、宇宙空間ではビームと装甲の間に僅かな”真空部分”が出来れば破壊はそこで留まってしまう。

だが、陽電子ビームを発射しつつ、砲塔を僅かに旋回させ、ビームを”薙ぐ”様に移動させればどうなるか、
ビームの照射点が線状(二次元的)に移動し目標を分断する効果が期待出来るのである。
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これが「破壊力を二次元的に展開出来る事」の意味である。

2199ヤマトではガミラスはこの効果を存分に生かし、地球艦隊やガトランティス艦隊を蹴散らす場面が描写されている。

また、ヤマトもショック・カノンのビームでガミラス艦を叩き潰す描写があり、地球側にも光速兵器の二次元的使用の概念はあった事を窺わせる。

ただ、宇宙戦艦ヤマト登場以前の地球艦では「メ号作戦」時など折角、ガミラス艦に通用する事が判っているショック・
カノンを使っていない。

エネルギー源が貧弱で一度撃つと再充填に時間が掛かるとの説もあるが航行にまで影響の出る程のエネルギー消費量
だったのであろうか? (だとすればショック・カノンは兵器として採用されない、もしくはエネルギー源を攻撃用と航行用に分ける工夫をするはずである。)

エネルギー源が貧弱で艦首に装備したショック・カノンも再充填に時間が掛かる様ではビームの二次元的使用が出来る
だけの長時間照射が出来なかったのも頷ける話である。

ただ、ここで注意が必要なのはもし、ショック・カノンがビームの二次元的使用出来るだけの長時間照射が出来たと
すれば、艦首の固定装備でも艦全体を砲塔と考える事でビームの二次元的使用が可能になる事を忘れてはならない。


次回はガミラスと接触を繰り返しているガトランティス帝国の光速兵器について考察してみる予定だ。



追記: ヤマトの波動砲は使用直後全てのエネルギーを失い、機関を再始動する必要があるので旧地球艦隊の艦首固定ショック・カノンと同じ問題を抱えていたが、単艦で多数の敵艦を相手とする必要上、リスクを抱えても装備する必要が
あったと私は理解している。



                       128.「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における光速兵器について(2)→ この項、続く
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by YAMATOSS992 | 2014-03-09 21:00 | 考察 | Comments(0)