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宇宙戦艦ヤマト前史

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宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

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最近、体調が優れず、前回記事No.185は何とか掲載出来ましたが、今回、記事No.186は基本構想すら纏まらず、
休載の止む無くに到りました。

本ブログの更新を待っていて下さる方々には誠に申し訳けありませんが暫く時間を頂きたいと思います。

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by YAMATOSS992 | 2015-04-18 21:00 | あいさつ | Comments(2)
 サーベラーは謎の通信の回線が開くのを待ったが通信回線が混雑しているのか、問題の回線は仲々繋がらなかった。

<”旧知”の間柄・・・か。 私の”過去”に”良い思い出”なぞ無い・・・。>サーベラーは今の地位、ガトランティス帝国の
丞相に登り詰めるまでに行った権力闘争の数々を思った。
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<まてよ? 権力闘争の相手は全て確実に葬ったはず・・・。 今更、生き返って来るはずも無い・・・。

ではその前、私が”苦界”に身を沈めていた”小娘時代”の知り合いか?>サーベラーは一番思い出したく無い少女
・時代の事を思い出してしまった。

 ガトランティス帝国は元々”男社会”ではあったが大帝が帝国を築くと軍が拡張され、従軍する兵士は戦闘に耐える者と
して男が求められ、女は元々あった職業からも追われ、軍人達を楽しませる”サービス業”、”苦界”に生きる糧を求める
しか無かった。

今でこそガトランティス帝国の丞相として数多の将軍(当然、全て男性)を従え思うがままの権力を欲しいままにしているサーベラーだが、その過去には卑しい兵士に身体を委ねなければ生きていけない時期があったのだ。

<あの時代を知る者は誰であろうと生かしては措けぬ!>サーベラーの瞳には業火の様な憎しみが宿っていた。

「回線、確保出来ました。 何時でも通信を開始し出来ます。」部下が回線・接続を報告した。

机上の小さな3D・ビュアラーがサーベラーの知らない少女の姿を映した。

「シファル・姉さま、お見かけする所、お元気で何よりですわ。」 しかし、その見知らぬ少女はサーベラーのファースト
・ネームで親しげに話しかけて来た。

「貴様は誰だ! 私にはお前の様な知り合いは居ない! 何の目的で私に近づく!」サーベラーは相手の落ち着きに
返って苛立ちを募らせた。

「あらあら、あれからまだ8(パクート)年しか経っていないのにもう私の事、忘れてしまわれたのですか? 

レティファンは悲しいです。」”テレサ・テレザート”は親が付けた俗名(レティファン)の方を名乗った。

「レティファン? レティファン・クエシャザード”姫”か! この親不幸者め! 一体、今まで何処を放浪していたのだ!
この”婚儀”の重要性が判らんとは言わせんぞ! セジャード族にとってもガトランティス帝国の部族、No2になれるか
どうかの瀬戸際なのだからな!」サーベラーは吠えた。

「No2って事は頭に絶対的頂点の大帝をいだき、その下にサーベラー、貴女、やっとその次って事でしょ。何の面白味も
無い地位だわ。」”テレサ”はズバリとこの”婚儀”の問題点を炙り出してみせた。

確かにサーベラーの言う通り、No.2に成れるかもしれない、しかし絶対権力を振るう暴君がいる以上、No.2でも
No.100でも頭を押さえつけられる事に変わりは無かった。

いや、却って権力闘争が激しい頂点付近の地位は”安らぎ”を捨てなければ守り切れないものだ。

<そんな”地位”、頼まれたって着いてやるものか!>”テレサ”は内心そう思ったが、ここはまず、友好的に話を進める
べく、二人の8(パクート)年前の思い出を語りだした。 

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”姫”の語る過去を聞く内にサーベラーは少しづつ封印した己の”過去”を思い出していた。

そう、彼女が思い出したくない”苦界”にその身を沈める以前の記憶以前の記憶を。

彼女はシャザード族の王宮付きの”姫”君専用の教育係、兼・身の回りの世話をする役目を与えられていた。

もう長女の”姫”は成人していたので彼女が面倒を見るのは専ら第二王女の”レティファン姫”だった。

サーベラーも”姫”より年長であるとは言え、”少女”である事に代わりは無かった。

当然、”姫”に対する”教育内容”など知る訳も無く書庫で過去の文献を漁ったり、ボ・ルドウに”姫に対する特別講義”を
頼んだりと己の足りなさを補う事に必死な日々であった。

「陛下、宜しいのですか? あの者は”王道”が何かも知りません。 ”姫”の教育係としては余りに未熟かと
思いますが・・・。」王宮の高官の中にはサーベラーの事を余り快く思わない者も多かった。

「よい! これで良いのじゃ、”姫”は”帝王学”を着実に学んでおる!」 ”姫”の父・王 グエゼ・クエシャザードは
そんな讒言などには取り合わなかった。

だが、サーベラーを獅子身中の虫と考える一部、部族・幹部は彼女の排除の機会を窺がっていた。

そしてその機会は意外と早くに訪れた。

直属・配下の五部族の内、三部族が結託して王家に反旗を翻したのだ。

この混乱はシャザード族を中央から追い落とすに十分な力があった。
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混乱が収まった時、中央政権を握っていたのは最早シャザード族では無く、新興勢力の”大帝”であった。

そしてサーベラーは王家の人々が落ち延びる時に混乱の内、逸れてしまい、一人で生きて行く必要上、安酒場の扉を叩かざるを得なかったのだ。

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「苦労されたのですね。 シファル・姉さま・・・。可哀想。」テレサは心から同情した。

「儂には確かな”今”がある! 安い同情はいらん!」サーベラーは通信用の小型モニターを掴むと床に叩き付け様と
した。

「待って、まだ話さなければならない事があるわ、通信機を壊さないで!シファル・サーベラー!」テレサはサーベラーの
激昂に水を掛けた。

「フム、確かにいささか情に走りすぎたな。 ところでレティファン・クエシャザード姫、お前は今何処にいる、”大帝”への
輿入れよもやいぞんがあると言うのではあるまいな!」サーベラーは小型ビュアラーの画面を顔に引き寄せて凄んだ。

「シファル姉さま、私は改名しました。 最早、レティファン・クエシャザードではありません。 当然、シャザード族の籍も
離れております。」テレサはズバリと本題に切り込んだ。

「ほう、何を世迷言を・・・。 幾ら名前を変えた所で”お前”は”お前”だ他の何者出も無いさ。」サーベラーは”姫君”の
気紛れには付き合い切れんと言った態度を示した。

「私がシャザード族の籍を離れた以上、この婚儀、政治上の意味は無くなったと私は判断しますが、そちらにもそちらの
体面がおありでしょう、一度、”大帝”御方に御目見えする位の譲歩はするつもりです。」テレサは”大帝”の正体に迫る
計略を見透かされない様、注意して発言した。

「ほう、嫁ぎ先の夫の姿を見たいとな。何様のつもりじゃ!この小娘が!」サーベラーは一喝したが、
最早、”使命の神託”を得ていたテレサは決して怯まなかった。

「良人となるかもしれぬ殿方の事を少しでも知りたいのが”女心”と言う物です。せめて御顔位拝見させて頂きたい物
ですわ。シファル姉さま。」

二人の間には女の意地が見えない業火となって渦巻いていた。

「良い! サーベラー、レティファン・クエシャザード姫に合おう、段取りを付けよ!」何処からかこの通信を傍受していたの
であろう、”大帝”の命令が上方から降って来た。

「”大帝”、こんな小娘の申す事、聞くに値しません!」サーベラーはあくまで謁見に反対だった。
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「レティファン・クエシャザード”姫”、謁見を楽しみにしておるぞ、いや御身の”真の名”は”テレサ・テレザート”だったな。
ウワッハハハハ。」豪快な高笑いを後に残して”大帝”の気配は消えた。

「”テレサ(愛満る者)、テレザート(統治者)・・・テレサ・テレザート(愛もて統べる者)だと? ふざけおって!」
サーベラーは卓上小型ビュアーの画面を睨み付けたが最早通信は切れていた。


                                         186. ”大義”の”甲冑(よろい)” ー(4) → この項・続く

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by YAMATOSS992 | 2015-04-11 21:00 | ヤマト2199 挿話 | Comments(2)
 ドガーラは大振りの”剣”を構え、ジリジリと横に動いて”テレサ”を誘った。

”テレサ”は手にした輝く輪、”輪廻の雷(イカズチ)”を正面の構えると左手で輝く輪を引き絞った。

するとそこにはドガーラの”大剣”に比べれば短いがそれでも並の剣と同じ位の長さの輝く”長剣”が現れた。

”輪廻の雷(刀剣・形態)”である。

<クッ、またしても”妖しの技”を・・・。>ドガーラはそれでも臆する事無く、”テレサ”に切りかかった。

<この”剣”、例え受けれたとしても振り切ってやる!>ドガーラは裂帛の勢いで”テレサ”に斬り付けた。

”テレサ”がそれを受ける、ドガーラが勝利を確信してニタリと笑った、が、しかし、”テレサ”はドガーラの剣を正面から
受け止めず、自分の剣を僅かに横に動かし、斬り付けるドガーラの剣の側面に打ち当て、その軌道を横にずらすと、
”テレサ”は自身の間合いに大胆にも踏み込み、その剣の切っ先をドガーラの顔の前に突き付けた。
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<ええい! まだ妖しの技を使いよるか!>ドガーラは心の内で舌打ちした。

「何か、己の敗北が納得出来ぬようじゃの、それでは納得いくまで掛かってまいれ。」”テレサ”はそう言うと剣を引き、
距離を取ってドガーラが構え直すのを待った。

しかし、再びドガーラは一撃後、またしても”テレサ”に刃を突付けられていた。

仕切り直す事、五度、負け続けるドガーラを見てられないと思ったのか、ついに回りを取り囲んでいた兵士の内から声が
上がった。

「ドガーラ殿、”テレサ・テレザード”様がお使いになっている技は”妖し”のものなどではありません! 
グタバ宙域に古くから伝わる伝説の剣技”アイン・デュライ”です!」その声の主はドガーラの副官、サヴァ・ビアだった。

「”アイン・デュライ”・・・だと?」 ドガーラは眼前に剣を構える”テレサ”が居るのも忘れて部下のサヴァ・ビアに
問いかけた。

”アイン・デュライ”それは地球語に直せば ”一番目の剣技”、”最高の剣技”とでも訳せば良いのだろうか?

それは相手の攻撃を受け流すと同時に自分の間合いまで一瞬で踏み込み相手を斬る攻防一体となった究極の剣技で
あった。

「”テレサ・テレザート”様は”アイン・デュライ”まで使いこなされるか・・・。

ならば、この”霹靂”のガルダ・ドガーラ、破れても”恥”は無い・・・!」ドガーラは大剣を捨てその場にひれ伏した。

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「ドガーラ殿、何故、我等はお連れ願えないのですか! 我等はこのまま本国に帰還しても”失敗者”として”シファル・
サーベラー”丞相に罰せられるだけです!

どうか、”惨めな罪人では無く、”栄光ある革命者”の役割をお与え下さい。」”霹靂”のガルダ・ドガーラが指揮していた
”レティファン姫・捕獲艦隊に五隻いる殲滅戦艦・艦長達は強く同行を願った。

「皆の気持ち良く判っておる。 しかし、”テレサ・テレザート”様が歩もうとされているのは”棘薔薇の道”、貴様達が生きて帰れるか、保証は出来ぬ。  ここはガトランティス本国に還らず、”我等と大帝”の闘いがどうなるか、様子を見ていては
くれぬか・・・。」ドガーラの説得は歯切れが悪かった。

「 ”テレサ”様とドガーラ殿は”大帝”に挑まれると言うのですか! ”勝算”は在るのですか!」艦長の一人が素っ頓狂な
声を上げた。

「 ”勝算”など全く無い!」何時の間にか普段の貴賓服に着替えた”テレサ”が通信に割り込んで来た。

「それでも良ければ我に続け!」”テレサ・テレザート”の言葉は簡潔だった。

「 ”勝算の無い争い”をするなど愚か者のする事、”テレサ”様は”アイン・デュライ”を体得されていると聞き及びましたが、どうやらそれは”誤り”の様で御座いますな。」殲滅戦艦の艦長達は次々と通信を絶ってしまった。

確かに”アイン・デュライ”は強い、しかし単に強いから無敗の剣なのでは無く、その極意は勝てる相手としか戦わない事
であり、勝てないと判ったら躊躇いも無く逃げる事も辞さない兵法である事が一般にも知られていたからだ。

”アイン・デュライ”を習得した者が”勝算の無い戦”をするはずが無い、即ち”テレサ”は”アイン・デュライ”を体現出来て
居ないと艦長達は判断、”テレサ”を見限ったのだ。

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「”テレサ”さま、本当に良かったので御座いますか?あの殲滅戦艦群は”火炎直撃砲”こそ使用不能になっていますが、五連装大口径徹甲砲を始めとして大部分の火力はまだ残して居ります。

このまま、こちらを攻撃してきたら侮れん戦力ですぞ!」ドガーラはまだ”テレサ”に”真の名”を預けて居なかった。

「ドガーラ殿、そなたの”真の名、私と共に”歩む”に相応しい物に選び直してはくれぬか。」”テレサ”には殲滅戦艦隊の
動向よりも重要な事があった。

「今の”真の名”は儂が”成人”した時に自分で決めた”名”で御座りまする。 簡単には変える訳には参りません。」
ドガーラは”テレサ”の申し出をきっぱりと断った。

「ドガーラ殿、そちは”真の名”を既に誰かと”交わして”おるのか?」”テレサ”はドガーラを鋭く見つめた。

「いやいや、滅相も無い、儂はこの歳まで独り身、そしてバル・バル族・滅亡以来、本当に心を許せる友にも出会わず、
今に到って御座る。 ”真の名”の交換なぞ思いも依らぬ事で御座った。」 ドガーラはうら若き女性に”真の名”を求めら
れた事の意味を考え、その事に戸惑いを感じた。

ガトランティスでは”異性同士”が”真の名を交換”するのは、”生涯の伴侶”を選ぶ時が大多数であったからだ。

「わらわは最早、”真の名の交換の儀”は既に一度行っておる、余計な心配はせずとも良い!」 ”テレサ”はドガーラの
肩を叩いて笑った。

<確かに儂より若い”将”は数多おる・・・か。>ダガーラは自分の歳を考えた。

「安心せい! わらわが一番初めに”真の名”を交換した者はテロンのヤマッテに乗っておる。 最早、数万光年の彼方を
テロンに向かって必死に航行しておるわ。 そして、”名”を交わしたは互いの”信義”を証かすためじゃ。
そこに”情”の入る隙は無いわ!」 ”テレサ”はそう言い切ったが、本心は島・大介に心を残していた。

「あのテロンのヤマッテとこの”ガウ・ルーガル”の見事な連携・作戦行動はそんな所に秘密があったので御座るか!」

ドガーラは”異星人”すら簡単に懐中に取り込める”テレサ”の能力に畏怖を抱いた。

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<ええい! 遅い! ドガーラめ、何をもたついて居るのだ! 相手はたかが”小娘”一人だぞ!>事情を知らないサーベラーは心の内で毒づいていた。

シファル・サーベラーは”霹靂”のガルダ・ドガーラからの吉報を今や遅しと待っていたからだ。

セジャード族の”姫”を大帝の”側室”に迎えると言う事は他・族の”姫”の輿入れとは同じ”政略・結婚”でも全く意味が違うものであった。

何故ならセジャード族は本来、ガトランティスを束ねていた。 (だから彼等は”正統王家”を名乗っている。)

本来なら”武闘派”の大帝・勢力が台頭して来た時に、本来なら滅ぼされる可能性が高い部族であった。

しかし、彼等、セジャード族は航宙民族、ガトランティスの中心技術である”空間跳躍”の技に勝れており、大帝と言えどもそれを簡単には”奪う”事は出来なかった。

ガトランティスの軍艦はそれぞれの部族が元々あった軍艦を手本として建造していたが、機械と言う物は不思議な
もので”造る”事より、”維持”する事の方が難しく、その殆ど全てがセジャード族の”メンテナンス”を必要としていた。

このため、”殲滅・戦艦”と呼ばれる”火炎直撃砲艦”も発想は”大帝”のビーム砲の”射程距離”延伸方法だったが、
それを実現出来る技術力を持って居たのはセジャード族だけであったのである。

そして実際に二隻、建造されたメダルーサ級”殲滅型重戦艦”の内、メガルーダは対ガミラス戦で圧倒的な威力を示し
大帝を満足させた。
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最終的にはメガルーダはヤマッテと闘って沈んだがこれは艦の性能不足では無く、指揮官であるグタバ方面大都督
”雷鳴”のゴラン・ダガームに”戦略・戦術・眼”が無かった、つまり”運用”の問題とされたのだった。

当然、メダルーサ級”殲滅型重戦艦”はガトランティスの次期・主力艦艇となる事になったのだが、今までの艦艇とは
比較に成らない位、打撃力が高いので大帝としては裏切りを考えると保有を許す部族を絞り、更にそれのメンテナンスや
運用の技術を持っているセジャード族との距離を詰めたいと考えての”政略・結婚”だったのだが肝心の”姫”が輿入れの
途中で出奔してしまったので大帝(シファル・サーベラー)の思惑は大きく外れてしまった。

<全くあの”姫”は何を考えておるのか・・・? セジャード族の為にも大帝と姻戚関係を結ぶのは損になる事では
無いはずなのだが・・・? 若い娘の考える事は判らない・・・。>サーベラーは”姫は若いから愚か”と自分で考えて
おきながら自分は”若くても賢い”と信じている事に苦笑した。

デスク上のインター・コムが鳴った。

「何だ?」呼び出し音の音種から部下からの物である事を知ったサーベラーは簡潔に聞いた。

「それが・・・”テレサ・テレザート・・・”様からの通信です。」部下の報告は歯切れが悪かった。

「”テレサ・テレザート”だと? そんな御仁は預かり知らぬが?」サーベラーも訝った。

「はぁ、何でも古い”知り合い”だと申して居りましたが、やはり閣下の御知り合いでは無いのですね。 

直ぐに通信を切ります。」部下は自分の判断に間違い無かったと安心した。

「待て、この通信、誰に渡した回線か?」サーベラーは好奇心に駆られて言った。
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「”霹靂”のガルダ・ドガーラに預けた回線です。 しかし、相手はドガーラを名乗っておりません。」部下はサーベラーにとって興味深い事を言った。

「”霹靂”の戦士は敗れたのか? だとすればこの”謎の相手”の正体も想像が付く。

構わん、回線を開け!」サーベラーは部下に回線接続を要求した。

「しかし、こいつは閣下の”知人”を騙るなど、碌でも無い輩に違いありません。 相手になさってはいけません!」
部下は重ねて上司の気紛れを止めようとした。

「良い! 回線は幾重にも防御されて居る、通信だけでは何も出来ぬ。」サーベラーは自信たっぷりだった。

<それよりも既存の回線を使い、私の”旧知”を装うとは随分、大胆な奴だ、面白い・・・、それに私が私の”過去”を
知る者をそのままにして置くと思ってか!>サーベラーは不敵に微笑んで通信が繋がるのを待った。


                                         185. ”大義”の”甲冑(よろい)” ー(3) → この項・続く

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by YAMATOSS992 | 2015-04-04 21:00 | ヤマト2199 挿話 | Comments(2)