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宇宙戦艦ヤマト前史

yamato2199.exblog.jp

宇宙戦艦ヤマト登場前の地球防衛軍の苦闘を描きます。

75, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(17)

 第一次内惑星戦争に使われた宇宙駆逐艦とはどんな艦だったのであろうか?

ここでは日本艦隊の艦隊型駆逐艦「陽炎」型とドイツ艦隊の船団護送駆逐艦「Z」級を紹介する。

 <艦隊型駆逐艦「陽炎」型>
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 第一次内惑星戦争時、日本は当初、傍観を決め込んでいた。

しかし、ドイツが無制限通商破壊戦を宣言すると日本の補給船団もドイツ通商破壊艦の攻撃対象となった。

そこで村雨型戦時急増巡洋艦が計画されたが、日本も宇宙戦力を全く持っていなかった訳ではなく、少し
旧式ではあるが艦隊型の駆逐艦「陽炎」型を装備していた。
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 この艦の特徴は対艦ミサイルのプラット・ホームに徹して設計されていた事である。

そして増装を着ければ木星ー地球間の往復も問題なく出来た。

この艦は駆逐艦とは言うものの、前方固定武装(5inレーザー砲×6門)がある事や増設した対艦ミサイルの
搭載方法など航空機の設計を色濃く残している。

これが、地球の航空宇宙戦闘艦艇の基本設計思想であり、ガミラス戦闘艦艇が艦艇型の設計だったのと
対象的であった。              (後の「磯風」型突撃宇宙駆逐艦も完全に航空機型の設計。-後記)

 ただし、艦橋以外全くの無装甲だったので消耗も激しく、戦時急増型の巡洋艦「村雨」型が計画された。

対艦ミサイルを主兵装としているのでガミラスの航空宇宙戦略について分析した時に語った様に、実質上の
艦隊宙母として機能する艦であった。

当然、対艦ミサイルとその運用システム(ソフト)を積み替えれば簡単に戦力のアップ・トウ・デートが出来たの
である。

このため、この艦型は第一次内惑星戦争はおろか、第二次内惑星戦争、果ては対ガミラス戦まで使われた。

                                                      ( 記事 No.15 参照 )

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< Z級・駆逐艦 > ドイツ艦隊 通商保護戦闘用艦艇
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どちらかと言うと通商破壊戦より、自国の補給路を防衛する為に建造された。

その為、対艦ミサイルのVLSは「陽炎」型と同数もっているが、軽巡なみのレーザーを砲塔形式で搭載していた。

この配置ならほとんど全方位に全レーザー砲を集中出来るのだ。

これによって襲ってきた敵の対艦ミサイルはおろか、その母艦まで射程に収める事が出来、光速兵器の
迅速性を最大限に生かした戦闘をする事が出来た。

この艦も日本の「陽炎」型と同じく、多数の対艦ミサイルVLSを積んでいたので、ミサイルとその運用ソフトを
アップ・トウ・デートする事で長く使われ続け、対ガミラス戦も旧式艦ながら良く戦った。 ( 記事 No. 5, 7 参照 )

 次回はガミラスの艦艇が「濃緑色」と言った軍艦らしい迷彩色を採用しているのに何故、地球の艦艇が「赤」や
「黄色」、「白」、「灰色」といった宇宙で使うには不似合いな派手な色を多用しているのか、を中心に宇宙で
戦われる情報戦について語ってみたい。

      76, 「宇宙戦艦ヤマト2199」 世界における航空宇宙兵力の位置付けと意味(18) → この項、続く
by yamatoss992 | 2013-08-02 21:00 | 考察

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